中津川市議会 > 2013-03-12 >
03月12日-04号

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  1. 中津川市議会 2013-03-12
    03月12日-04号


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    平成25年  3月 定例会(第1回)平成25年第1回中津川市議会定例会会議録(第4号)========================= 平成25年3月12日(火)午前10時開議◯議事日程第 1        会議録署名議員の指名第 2        市政一般に関する質問 ――――――――――――――――――――――◯本日の会議に付した案件日程第 1 会議録署名議員の指名日程第 2 市政一般に関する質問質問 順序質問事項質問者発言所 要時間131.平成25年度中津川市の予算概要「和と絆を育むまちづくり」について 2.一級河川付知川の清流保全について 3.付知川右岸用水の現状と今後について 4.環境センターへ持ち込めないゴミの取り扱いについて深谷明宏40分141.昨年6月議会の一般質問の御答弁に関連した事実とその対応について 2.農業振興策及び観光産業振興の具現化について鈴木雅彦30分151.25年度の市政運営について 2.神坂スマートインターについて 3.ドクターカーについて 4.自治体組織について深谷勲40分 ――――――――――――――――――――――◯出席議員 24名  1番   牛田敬一君  2番   吉村浩平君  3番   岡崎隆彦君  4番   柘植達樹君  5番   勝  彰君  6番   田口文数君  7番   櫛松直子さん  8番   吉村卓己君  9番   大堀寿延君 10番   原 昌男君 11番   深谷明宏君 12番   三浦八郎君 13番   粥川茂和君 14番   吉村俊廣君 15番   深谷 勲君 16番   鈴木雅彦君 17番   鈴木清貴君 18番   松浦高春君 19番   鷹見憲三君 20番   伊佐治由行君 21番   吉村久資君 22番   片桐光朗君 23番   佐藤光司君 24番   楯 公夫君 ――――――――――――――――――――――◯欠席議員 なし ――――――――――――――――――――――◯法第121条により出席した者  市長         青山節児君  副市長        大井久司君  教育長        大井文高君  総務部長       田立三博君  企画部長       島崎保人君  企画部技監      安保辰己君  定住推進部長     渡辺忠義君  健康福祉部長     尾関道雄君  生活環境部長     志津弘美君  農林部長       細川正孝君  商工観光部長     成瀬博明君  文化スポーツ部長   原 益彦君  基盤整備部技監    丸山裕章君  基盤整備部長     渡邊弘孝君  水道部長       櫻井邦彦君  病院事業部長     鈴木弘之君  坂下総合事務所長   杉本高雄君  福岡総合事務所長   杉浦直明君  消防長        原  賢君  教育委員会事務局長  山内鐐司君  行政管理課長     伊藤和通君 ――――――――――――――――――――――◯議会事務局職員出席者  事務局長       勝 宏児君  書記         平井紀之君  書記         安田充孝君  書記         嶋崎雅浩君  書記         廣瀬公二君 ――――――――――――――――――――――  平成25年3月12日(火曜日)  午前10時00分開議 ―――――――――――――――――――――― ○議長(松浦高春君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 ―――――――――――――――――――――― △諸般の報告 ○議長(松浦高春君) 日程に入るに先立ち、事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎議会事務局長(勝宏児君) 報告いたします。 地方自治法第121条の規定により、議長から説明のため出席を求めた説明員並びにその委任、または嘱託により出席する旨の報告のありました者は、市長事務部局におきましては市長以下18名、教育委員会事務部局におきましては教育長以下2名、消防本部におきましては消防長であります。 以上でございます。 ―――――――――――――――――――――― △日程第1  会議録署名議員の指名 ○議長(松浦高春君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第119条の規定により、議長において   12番・三浦八郎君   13番・粥川茂和君を指名いたします。 ―――――――――――――――――――――― △日程第2  市政一般に関する質問 ○議長(松浦高春君) 日程第2、市政一般に関する質問を行います。 順次発言を許します。11番・深谷明宏君。  〔11番・深谷明宏君質問席に着く〕 ◆11番(深谷明宏君) 改めまして、おはようございます。 それでは、通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。 質問に入る前に、私の今回の質問に受ける思いを少し述べさせていただきます。 今回は24年度最後の議会ということになるわけでして、新年度予算も上程されているということで、非常に重要な議会になってくるというふうに思います。前年度の反省を踏まえて、将来に向けてどんな取り組みをしていくのか。これまでの我々議員とか議会とか、指摘させていただいたことがどんなように改善され、講じられているのか。議員として、議会として、市民に見えるこの場でしっかりチェックしたいという思いで質問させていただきたいというふうに思います。 我々議員は、行政視察を初め、ほかの自治体なんかによく出かけて勉強させていただいております。我々会派の緑政会だけでも、ことし24年度に8カ所の自治体へ先進的な取り組みの勉強をさせていただきました。こうした行政視察、勉強会をやる中で感じていることは、そこで説明してくれる職員の方たちが、本当にまちの顔として一生懸命自信を持って説明をしてくれる、そんな光景を何回も見ております。そうしたまちを思う気持ち、まちをよくしたいという志をしっかり持って職務に当たっていただいているなあという思いをしておるところです。 「志」という言葉、これを改めて辞書なんかで調べますと、ある方向を目指す気持ち、心に思いを決めた目的や目標というように辞書には書いてあります。私は、私なりに議員になった志があります。市の職員の方々にも、中津川市の職員、そして地方公務員であるという志があるんだろうというふうに思っております。当然、市長もそういう志の中で市長になられたということで、それが市政につながってくるというふうに思っております。そんな中、そんなことを思いながら、実際の質問に入らせていただきたいというふうに思います。 まず初めに、平成25年度の中津川市の予算概要「和と絆を育むまちづくり」ということで、こういう概要書が配られておるわけです。この中を見て、今回質問させていただきたいというふうに思っています。 私は、12月に25年度の予算編成の方針ということについて、細部にわたって質問をさせていただきました。指摘させていただいたことは、多少は予算に加味されて上程されているのかなあと前向きに考えていますが、予算書等を実際に見ますと、評価していいのかどうかちょっと迷ってしまう部分もあります。予算の詳細については、その審査等は予算決算特別委員会で行われますので、私はこの概要という部分の範囲内で質問させていただきたいというふうに思っています。 それと、12月の編成の方針の時点では、国政、県政はあのころの状況とは大きく変わっております。そんな中、それをいかにうまく予算に盛り込まれてみえるのか、そんなことも確認したいというふうに思っております。 そんな中で、まず最初に、この概要書の21ページに財政健全化への具体的な取り組みという項目が掲げられております。この中で、自主財源の増加のための産業振興という項目があります。確かに歳入が減っていく中で、大切なことですので、新たな自主財源を求める。そして、その中で、今回の政権の交代であったり、古田県政3期目によっていろいろな事業が提案されております。これをいかに上手に取り組んでいるか、その辺をご確認したいということです。 まず観光の振興ということで、かなり県も力を入れて、新聞等で報道されております。そんな中で、私が新聞報道で見させていただきますと、「清流の国ぎふ観光回廊」、きのうも少し話が出たと思いますが、それから「多角的観光戦略」というような言葉が出てきます。このような取り組みが県では上げられていますが、実際、中津川市としてはどのような取り組みをされているのか、お聞かせください。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。
    商工観光部長(成瀬博明君) 県は、平成25年度予算で、成長雇用戦略の展開の中に、多角的観光戦略として、清流の国ぎふ観光回廊、海外誘客の展開、北陸新幹線開通を視野に広域観光推進を掲げ、県の目指す姿を高品質かつ本物の魅力を凝縮した宿泊滞在型観光への展開を図るとされています。 ぎふ観光回廊では、「大自然」「温泉」「体験交流」「五感で体感」「非日常空間」の5つをキーワードに展開していきます。その中の幾つかのテーマがございますが、当市と関係するものとしては、中山道の姫街道、地歌舞伎が該当しますので、県の戦略とともに連携をして活用をしていきたいと思っております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) はい、わかりました。 この清流の国ぎふ回廊というのは、県の予算でいいますと1億という枠があるそうで、地歌舞伎とか、中山道エリアというのが対象になってくるというふうに承知しております。ぜひ上手に活用いただければというふうに思っております。 そんな中、これは2月25日の読売新聞になりますけど、県の予算の概要を紹介したものの中に、観光というものがテーマになって上がっています。ここで中津川市の名前が随分出ておりまして、書いてあるわけですが、この中で、県が、点から線、面というような形で考えていこうということを言ってみえる。その中に、中津川市の芝居小屋であったりとか、中山道であったりとかが出てくるわけです。その辺を具体的に、中津川市の取り組み、考え方についてお聞かせ願えれば。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今まで県は、観光というと高山一辺倒みたいなところがあったんですけれども、今回、中山道17宿が岐阜の宝ものに認定されたり、その前に地歌舞伎ということであります。それから栗きんとんめぐり、明日の宝ものの中には付知川の清流なんかも入っておるわけですけれども、そういった意味では、今、県がこういった東濃地方、林野を見据えて、こちらのほうに目を向けていただいているということは非常にありがたいというふうに思っています。 それから、今度は、県下大垣から馬籠までのウオーキングを16、17日とやるわけですけれども、そういったことも含めて、県がこっちを向いておるときに、中津川市の魅力だとかおもてなしの気持ちをどんどん発信をしていくというのが非常に大事だというふうに思いますので、そういった支援事業だとか、県の政策と連携してやるということが非常に大きな力になると思います。ただ、それだけに甘んずることなく、市としても独自な観光戦略、今、私のほうとしては「観光日本一」ということで、各地域に磨きをかけてほしいということをお願いしておるわけですけれども、そういったことでそれぞれの地域で磨きをかけて、ブラッシュアップしながら、それぞれが観光地として少しずつグレードアップしていけばいいなあというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今、部長の答弁の中で、地域が磨き上げていく、それは当然のことなんですけど、今度それを線とか面という形にしていこうと思うと、もう少し広域的になっていく、それは地域であったりとか、各団体であったりとか、それではだめだと思うんですが、その辺の戦略としてはどうお考えでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 観光というのは、ご案内のように一遍になかなか大きなものはできないというふうに思っています。今、私ども観光の部署では五、六人の職員でやっておるわけですけれども、当然それだけではできませんし、今お話ししました県との連携、県としてのダイナミックな戦略に乗っかかっていくということも一つの方法だと思います。それからもう一個は、職員、観光課の職員ももちろんですけれども、そういったことで少しずつおもてなし、それから観光のご紹介をするということで、ダイナミックな部分とそういった職員としての少しずつの積み上げみたいなものをしていくという両面でやっていかないと、ダイナミックなことだけではなかなかいけないと思いますので、その辺は両面で戦略を考えていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) その中で、県もいろんなことに助成してくれそうなお話が載っておりまして、観光戦略の中に、例えば看板とか、交通安全確保対策のインフラ整備の推進だとか、地元に対する補助、そんなようなことまで見ますよということが新聞報道を見ますとあるわけですが、その辺で何か活用の見通しとかがあれば。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 観光は、来ていただいた人がわかりやすいルートだとか、例えばわかりやすい史跡の案内だとか、そういったことは非常に大事だというふうに思っています。 今、議員ご指摘のように、今まで市の単独だけでやってきたものが老朽化したりとか、非常に昔ながらの記述があってわかりづらいというのもあることは承知しております。ですから、今ご指摘がございましたように、県の支援事業があれば、できるだけそういった支援事業を活用しながら、メニューに合ったようなものを私どもとしては申請したり要望しながら、できればそういう支援事業を活用して、わかりやすい、それから見やすい動線づくりをやっていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) ぜひ県のほうにもアンテナをしっかり張って、時には出向いて早い情報を得て、有効に活用していただきたいということを思っております。 それでは、たくさんのボリュームを用意しておるもんですから次に行きますが、1つここで質問に上げさせてもらった昇竜道プロジェクトというものがあります。これは、私たち会派でも3月4日にシンポジウムに参加して、どういうものかということのお話を聞いてきました。 ということの中で、中津川市としてこの事業に対する現在の取り組みを教えてください。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 昇竜道プロジェクトにつきましては、主に中部各県から中部・北陸9県への観光客誘致を目的に昇竜道プロジェクト推進協議会がございます。それに中津川市も加盟してございます。魅力的な観光資源が凝縮している中部・北陸圏を海外に強力にプロモーションを行うものでございます。「昇竜道春夏秋冬百選」の募集に、明治座、馬籠塾、中津川の栗きんとん、付知峡をエントリーしてございます。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) これは中部財界等、行政も積極的に取り組んでいるということで、今、会に入っているということでしたので安心しましたけど、積極的に参加して、中津川市の金を使わなくても大きな広報ができるということですので、ぜひ積極的にお願いしたいと。 先日、このシンポジウムを聞きに行っていたときに聞いた話の中に、今年度中にこの地域の昇竜道計画の中で「観光の名所百選」というものを公募して選びたいというようなお話を聞きました。そういうことは承知してみえますでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 今お話をしましたように、明治座、馬籠塾、中津川の栗きんとん、付知峡をエントリーしてございますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) わかりました。これは、せっかくそちらのほうの事業費というか、大きな取り組みですので、そこに拾われるか拾われないかということは非常に大きいんではないかなあというふうに思っています。 私は、中津川市の認識として、今言われた観光施設、観光というものだけじゃないんじゃないかなあということをつくづく思います。中国を初め東南アジアの方たちがどういうものを求めてみえるかという中で、それが本当にニーズに合うのかどうか、それはしっかり検証していただきたいというふうに思っています。 そういう中で1つお尋ねします。 今回、岐阜県が清流の国というものを大きく打ち出しています。その中で、我が東濃地域にも河川等がありまして、中津川には恵那峡の県立自然公園というのがありますね。これについて、恵那市が非常に力を入れて取り組もうというような声が上がっています。中津川市自体はどうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 恵那峡は、面積1,505ヘクタールを有し、そのうち7割が中津川市に ございます。恵那峡周辺の紅岩、源済岩などを活用したヒトツバタゴ紅岩ウオーキングコースを策定してございます。昨年11月には、恵那峡菓子祭りということで、恵那市と共同で開催をいたしました。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) これもちょっと残念なんですけど、私も恵那峡というものを、例えばインターネットで検索するんですよね。そうすると、もうほとんど恵那市の情報です。中津川市の情報はありません。しかし、お聞きすると、7割は中津川市だということです。例えば木曽川の右岸側を見れば、上流には苗木城があって、下流には大井の発電所、これ全て中津川市ですよね。こうしたものを、清流の国と県がせっかく打ち出しているのに、ここに力を入れない、これを世界にPRしていかないということは、私はちょっと寂しい話じゃないかなあと思うんですが、その辺どうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 蛭川にには、ご案内のようにヒトツバタゴ、それから紅岩、安弘見神社、それから杵振り踊りということで、恵那峡と隣接したところでいい素材もございます。さっき私が申し上げましたように、観光は中津川はいい素材もたくさんありますし、広い地域でございます。ですから、一度に皆さんの思いを観光地とされるといいと思うんですけれども、少しずつ磨きをかけるということで、今ご指摘がございましたように、県が力を入れておることに関しては県と連携していきたいと思いますけれども、特に地域の人、それから観光に携わる人も含めて、少し磨く中で県の支援事業があればそれも取り入れていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 県が出しているホームページ、ここで、中津川市は県立公園が3つあるんですよね。3つあるんですが、残念ながら恵那峡県立自然公園は恵那市という写真が載っているんですよ。この辺も、やっぱり県の認識もそういうことだというふうに思っていますし、その辺も変えていかなきゃいけないんじゃないかなあということを思います。 最後に、観光の振興ということで、県が予算編成、今度、守りから攻めへ転換していくと知事は言ってみえます。その中で、この観光についても大きく取り上げてみえて、何を言っているかというと、やはりどこの自治体も競争なんですよね。その中で、ありきたりのことでは通用しないと、そういう時代だということを言ってみえます。その中で観光を基幹産業にしていくんだと。それを「清流の国」という看板でクローズアップしていこうということです。ですから、やはりそういう意味を考えますと、この辺がこれからの中津川市の行政を担当される観光の分野として、しっかりその辺の、先ほど最初に言いました志を持って進んでいただきたいということを思います。よろしくお願いします。 それでは、次にこの概要書の21ページの中に、新たな国・県の補助金の活用という項目があります。この中に今までなかった事業として、地域の元気臨時交付金という項目で幾つもの事業が取り上げられております。まずこの事業そのものの内容を、わかれば教えてください。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) この地域の元気臨時交付金についてでございますが、平成24年度の国の補正予算を獲得いたしまして、地方自治体が行う公共事業の地方負担が大規模になるということで、その資金調達に配慮をしていただいております。また、経済対策の迅速かつ円滑な実施ができるということと、地域経済の活性化と雇用の創出を図るため、今回限りの特別措置として創設された交付金でございます。そして、市が単独で行う施設整備事業に充当することができるというものでございます。 また、この交付金は、国の補正予算を活用して市が実施する公共事業費のうち、市負担分のおおむね8割が地域の元気臨時交付金として交付されるものでございまして、現時点では4億から5億円の交付があるものというふうに見込んでおります。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 大変ありがたいものだということでよくわかりました。1回限りということですので、とにかく有効に使っていただくということだと思います。 それで、今回、国の大幅な補正、それから新年度の大幅な公共事業等ふえてくるわけですけど、その中で、実際に今回いろんな事業が上がっているわけですが、この元気な臨時交付金を含めて、合併特例債等を事業推進計画に基づいて進めていくというような説明を受けておるわけですけど、実際にこれが全て事業計画に合ったものなのかどうなのか、その辺を確認したいと思います。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 今回上げさせていただいております地域の元気臨時交付金事業につきましては、議場の音響設備の整備事業を除きまして、おおむね後期事業推進計画に掲載されております事業でございます。また、合併特例債の活用事業でございますが、これにつきましては全て後期事業推進計画に掲載されている事業でございます。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) ほぼ計画にのったものだということでありますが、こうやって前倒ししてきた中で、事業の推進というものに間に合ってきているのかどうか。一つの事業をやるには交渉計画からいろいろあるわけですけど、その辺について十分準備された中での予算計上かということをお聞きします。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 後期事業推進計画につきましては、27年度までの計画でございます。その事業を前倒ししていると。今回の25年度予算につきましては、26年度のものを前倒ししているという事業でございますが、当然、後期事業推進計画につきましては個々の事業もうたっておりますけれど、ある程度その施策で計画をさせていただいております。当然、その施策の中に細かい事業がたくさんございますので、そういう意味では種がなくなっちゃうとか、そういうものではございませんので、その施策に沿ってしっかりと組み立てをしていきたいというふうに思っています。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) それでは、県も古田県政3期目ということで、今までは借金の返済とかそういうことで守りだったと。それを今度県は攻めに変えていくんだということで、積極的にいろんなメニューを考えてみえるみたいです。これは多岐にわたっておるわけですけど、その辺のことで直接県が事業化したメニュー等で、新たに中津川市の予算の中に反映されているというものがあれば教えてください。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 県の予算概要を見ますと、今回、特に国と同じく防災・減災というところはもちろんでございますけれど、ネットワークインフラの整備、それから清流の国づくりというところで、今回大きく3つを上げさせていただいております。その中で、中津川市がどこにどの予算を獲得したかというところについては、強い農業づくりとか、そういう面では多く今回獲得をしておりますし、ネットワークインフラにつきましてもリニアに向けての予算化がされておりますので、そういうところでしっかり獲得をしていきたいというふうに思っておりますが、現在、県のほうから採択をされたとか、そういう通知がまだ来ていませんので、今県のほうで出されている予算概要に沿って有効なものはしっかり獲得していきたいというふうに考えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 情報を早くキャッチして、それに対応できるように準備をしておくということが大切だと思いますので、ぜひ有効に、検討をしっかり、協調していってほしいなあというふうに思っています。 それで、次にこの概要書の中で、有利な借金と言われますけど、辺地債、過疎債、こういう事業があります。この事業は、計画書というものがあって計画が決まっておるわけですけど、その計画の中で、今回1本ずつしか事業が上がっていないわけですけど、計画の進捗率についてお伺いします。 ○議長(松浦高春君) 定住推進部長・渡辺忠義君。 ◎定住推進部長(渡辺忠義君) 過疎債につきましては、山口地区で計画があり、合計61の事業が予定されておりますが、そのうち26の事業が実施され、1つの事業が25年度実施予定となっております。進捗率につきましては43%です。辺地債につきましては、現在6カ所で辺地計画があり、合計して18の事業が予定されていますが、そのうち7つの事業が実施され、2つの事業が25年度実施予定となっております。進捗率については39%です。今後、展開していく事業に応じまして、適切に計画を増減していく予定でおります。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) この過疎債、辺地債というものの事業の目的から考えると、私は早くやることが大切だろうというふうに思うわけです。この過疎債、辺地債の事業の目的というものをどういうふうに認識されてみえますか。 ○議長(松浦高春君) 定住推進部長・渡辺忠義君。 ◎定住推進部長(渡辺忠義君) 過疎・辺地につきましては、人口の少ない地域にはインフラ整備等もおくれて、なかなか行き渡らないということで、そういうところを十分手厚くするように、国のほうの制度がしかれておるものだと思っております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) ですから、辺地債、過疎債の計画というものは一日も早く事業をどんどん進めていく。そうしないと、この事業の目的が達成されないわけですわ。ですから、ほかの事業も大切かもしれませんけど、辺地、過疎、その事業の目的からいえば、もっと前倒しをしてでも早くこの事業を進めていくということが必要だと考えますので、よろしくお願いします。 次に、ゼロベースで事業の見直しということで、きのうも一部ありましたが、このゼロベースというものについての効果はきのう数字が出ていましたのでお聞きしませんが、きのう三浦議員が言われたように、私もこのゼロベースで前回の予算編成の質問のときにも随分させていただきました。ですけど、結果としてこの結果ということです。これでいいのかということを非常に思っていまして、きのう三浦議員も言われましたが、今後、この事務事業だとか、外部評価だとか、もう一度やり直す必要があるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 今、深谷議員が言われるように、今年度のゼロベースの実績を見ますと、数値的には非常に成果があらわれていないという状況ではあると思いますけれど、ゼロベースの取り組みというのは当然今後も必要であると思います。そういう意味におきましては、職員の意識を高めるという意味におきましても、今現在のゼロベースについては取り組んでいきたいというふうに考えております。 それと、補助金という問題もございます。それにつきましては、平成24年度、今年度でございますけれど、昨年秋に交付基準等の作成もいたしましたので、その基準に沿いまして、さらに見直しをかけていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 前回、12月議会のときにも、そのゼロベース、それから補助金・交付金の話を事業を例に挙げて出しました。ただ、実際にはほとんど見直されていないのかなあということを思っています。もう少しこの辺に力を入れていくために、我々も視察に行ったところで、改めてもう一度そういう点検をやるというところは出てきております。ですから、今回、私たちが行った静岡市でも、全ての事務事業を見直すと、そして総人件費も洗い出すというようなことをやっています。ぜひそんなことを参考にしていただければというふうに思います。 次に、その削減の中で、職員人件費の削減ということを、市長の予算説明の中でもありましたが、職員にこれ以上本当に削減が必要なのかどうか、削減の理由についてお聞きします。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 最少の経費で最大の効果を上げることが求められています。財政計画の平成32年度の予算規模303億円に見合った職員数に向けて削減をしていく必要があると考えております。合併当時の職員は1,065人でございましたけれども、平成24年度の当初では830人になっているところ です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) これは、人件費という費用を削減するということだと思うんですよね、お金をね。それと、市長も予算の提案説明の中でありましたけど、職員の持てる力を出していくその能力というものの評価、これも一つ重要なところでして、ただ単に数を減らしていくということではないんじゃないかというふうに思っています。当然、総務部長の力が10であれば、5ぐらいの力の人もあれば、15ぐらい力を出せる人もある。それを押しなべてバランスがとれていくというふうに思っています。 そんな中で、昨日、吉村久資議員の質問の中に、そのメンタルの問題が大きな問題として中津川市役所にあるということはわかりました。その中で、逆に公務員というものは法律上守られている部分がありまして、ややもすると、入ったらずうっと最後まで公務員でいられるというような状況を一般の方は持ってみえる。そんな中で、ひょっとしたら何年か経過するうちに、この仕事にはなじまない、合わない。自分の持っている志で入ったんだけど、違う。そうしたら、逆にほかのところへあっせんしてあげたほうがその人の将来のために幸せじゃないかという考えもあろうかと思いますが、その辺はどうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 中には、市役所の仕事に向いていないんじゃないかというような自分の思いのある方も見えますし、それから、職場の中でどうも市役所の今している自分の職と志す職がちょっと違うんじゃないかというようなところがあります。営業が得意な人に事務をやらせたり、分析をやらせたりというようなことは有益ではないと思っています。最初の人事異動では、市役所に職員が入ったら、3年ぐらいをめどにして、いろんなところに配属をしながらその能力を見きわめ、自己申告書等も参考にして自分の得意の分野を伸ばすと。得意の分野を伸ばすことには、エネルギーはそれほどかからんのですけれども、得意じゃない分野を伸ばすには、人一倍のエネルギーが要るということでございますので、そういったことも含めて人事の配置に当たりたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 職員の能力を生かしていくという中には、その辺の評価というものが非常に大事だというふうに思いますし、若い人たちが数年勤めて、志、仕事に対する意欲、そういうものをなくしていった人たちのフォローも大切ですし、逆に言えば、年齢を重ねていってちょっと先に意欲がなくなってくる、そういう方たちにも早期退職というような方法もあるでしょうし、そういうことによる削減ということも手法じゃないかなあということを思っていますので、よろしくお願いしたいと思っています。 それでは、予算概要書の中の4ページの「明日の中津川づくり」という項目に行かせていただきます。 この項目、やはり非常に大切であって、市長の言われている「和と絆を育むまちづくり」ということにこの項目がマッチしてくると思います。この中で、私は教育の充実という項目に非常に違和感を感じていますので、まずここで言っている教育とは何を指しているのか、そのことについてお答えください。 ○議長(松浦高春君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 教育ということでは、教育の目的は、教育基本法の第1条に大きく定められておりますが、中津川市教育委員会として目指す教育というのは、子どもたちに生き抜く力を身につけさせる、そしてよりよいひとり立ちができるように導くことだというふうに考えております。そのために、生活・学習における基礎・基本の習得とたくましい子の育成、これを方針として掲げて取り組んでおります。 そこで、具体的には子どもを育てる支援として、みずから学ぶ子を育成するために、学力アッププログラムや、全ての教育活動において子どもに寄り添ったきめ細かな指導を充実させていくということ。あるいは環境整備に対する支援として、阿木高校の耐震化事業、あるいは各小・中学校のパソコン教室のパソコン更新等、こういったことに取り組んでいくということにしております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 私は、何がこの教育という項目でひっかかるかといいますと、私は議員になってからずうっと生涯学習だとか人づくりのことについて質問させていただいております。教育という分野は、学校という教育機関だけではないというふうに認識しております。その辺のことについてはどうお考えでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) 生涯学習という観点ということだと思っております。 生涯学習というのは、主体的に生涯にわたって学んでいくということになるかと思いますが、行政の役割としましては、そのための条件整備、あるいは環境を整備していくこと、そして学ぼうとする雰囲気をつくり上げていくと、そういうようなことがあると思います。その中で、義務教育期に当たっては、その土台をつくるということだというふうに考えておりますので、そういうつながりのあるものという立場でおります。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) つながりというよりは、私はもっと大きな関係にあるんじゃないかなあと思っています。教育委員会という組織、制度というのがあるわけですけど、そういう中を見れば、生涯学習、教育、文化、スポーツ、そういうものが全て教育というものになっております。人づくりをしよう、まちづくりをしようとしたら、そこをしっかり、全てを同じレベルで取り組む必要があろうかというふうに思いますが、その辺についてどうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) まさにそういう観点は持っておるところでございます。そういう意味で、昨日も、例えば補助執行の問題がどうとか、そういうお話があったわけですけれども、生涯学習分野にわたる部分も、基本的に方針重点等はきちっと教育委員会の中で審議をさせていただいておりまして、その理念を踏まえた上で進めていくということで考えておるわけです。したがいまして、例えば生涯学習部門で重視していく読書による人づくりというようなところについてはきちんと押さえながら、それを義務教育期ではどうするということの中で、読み聞かせとか、読書活動の充実というようなところも全て地域を巻き込み、あるいは家庭にも呼びかけながら進めていくと、そういうことに取り組んでいくということで進めております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) そこで、きのうは三浦議員が質問されてみえた連携とか、そういうことに係ってくると思うんです。私は、よく政治の中で使われます「1丁目1番地」というような言葉が出てきますが、市長の「和と絆を育むまちづくり」、これをやるためにはここを本当に力を入れないと、こんな和と絆のまちづくりなんていうのはできない、私はまちづくりはできないというふうに思っています。 それでお聞きします。 今、例えば生涯学習は文化スポーツ部というところが所管しておるわけですけど、これは市長部局というところへ持っていったという経緯です。その当時の経緯と今とは状況が違うんではないかなあと思っていますが、これを市長部局へ持っていっている意味というものをまずお伺いします。 ○議長(松浦高春君) 教育長・大井文高君。 ◎教育長(大井文高君) これは、文化スポーツ部長のほうでも答弁をさせていただいたりしていると思います。先ほど深谷明宏議員さんもおっしゃったように、まちづくり、人づくり、そういったもののかなめとして、トータルとして進めていかなければならないということがあると思っております。そういう意味で、ちょうどこれがスープの冷めない距離といいますか、基本的な方向というものは教育委員会できちっと審議させていただきながら、機能する動きとしては市長部局の中で他の関係機関、部署ともきちっと連携しながら動けるという意味で、こういう形をとっているのは非常にいい流れではないかなあというふうに私は捉えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 現場を経験してみえる、やってみえる教育長さんはそういうお考えだと思うんですが、私はいろんな市の計画、例えば今回のこの予算の概要書でもそうですけど、その中で教育を見たときに、教育委員会、学校機関とか、そういう部分しか取り上げられてこないというふうに思っています。この辺は、中枢である人事だとか組織を担当する総務部、それから計画だとか企画を担当する企画部、そういうところの教育というものの概念、認識が違うんではないかと思っていますが、どうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) きのう少しお答えさせていただいたんですけれども、教育に関するところで、地域コミュニティーをつくっていくとか、そういった地域のまちづくりをしていくといった部分は非常に大事なことだとは思っております。ただ、現在のかかわりの中で、文化スポーツ部のところでこれを担っていただいておりますけれども、きのうも申しましたように、定住推進部の中に市民協働課というところをつくって、そこと文化スポーツ部、それから地域の事務所、そういったところが連携しながらきちんと教育の部分についても携わっていけると、そんなふうに思っております。 教育委員会の意向を受けて業務を進めるということですので、進め方に変わりはないと思います。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 変わりはないという認識だそうですけど、きのうの三浦議員じゃないですけど、それは役所の論理であって、そうではないというふうに認識しております。実際にすっきりするためには、これを教育委員会の部署に戻したほうがいいと思うんですけど、どうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 今までこの体系で進めてきた経緯がございます。それが不十分だったという検証とかそういったことは、十分今のところでしてございません。そういったところも含めながら、将来どうするかということを考えていきたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) ぜひ検証をしていただきたいというふうに思います。 それでは、次へ行きます。 生涯学習行政について、私は、先ほど言ったように、3月議会で詳細について質問させていただいています。当時、文化スポーツ部長は、その重要性をしっかり認識していただいて答弁をいただいております。その後、1年たちました。その中で何か新しい取り組みがあったら教えてください。 ○議長(松浦高春君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 新たな取り組みといたしまして、地域の身近な課題を捉え、防災や地域の歴史などを取り上げた市民大学講座を地域公民館でも開講しております。特に市民との協働事業といたしまして、中津川市絵本ジャンボリーを全市的に展開いたしまして、図書館祭りなどを実施しております。また、社会教育委員会、公民館運営審議会におきましては、次年度、各公民館に地域公民館運営協議会の設置を進めることや、会といたしまして公民館のあり方の提言を行うことが決定されております。また、公民館整備のために、中央公民館、図書館の改修計画及び地域公民館の整備方針の策定に着手したところでございます。社会教育主事の配置につきましては今後も検討していきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 前回の1年前の質問のとき、今言われたような中で、前部長は、専門職の配置だとか施設整備というのが必要だということで、課題だというふうに言われていました。それが徐々に改善されているなあと思いますが、今の社会教育指導員、きのうも社会教育主事の話がありました。これも、資格を取ったからいいというもんではないというふうに思っております。その人の、言うように志であって、やる気、そういうものが一番大事だというふうに思いますので、よろしくお願いします。 あと、施設の中で見ると、スポーツ施設、文化施設がどんどんどんどん指定管理という方向に行革の中で持っていこうとされています。これが生涯学習活動についていい方向に向いているのかどうか、どういう認識でみえるのか教えてください。 ○議長(松浦高春君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 市民の自主的な活動の起点となる施設につきましては、当然ながら、市の方針として、人づくり、まちづくりを担っていく事業を展開していただけると思っております。それにつきましては、現在のところ、市の直営で各施設の運営を行っておるところでございますが、各施設の内容によりまして、各団体が使う本拠地として担う施設につきましては、そういう民間団体のお力をおかりしながら運営していくということも検討していきたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 基本的に市民のためということであれば、単純に行財政改革だけを狙ってやっていくことには危険があるというふうに思っています。 次に、生涯学習について、市民ニーズというものの把握はされているでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。
    文化スポーツ部長(原益彦君) 事業実施に当たりましては、利用者ニーズを把握して実施しておりますが、利用者以外の市民の方々のニーズの把握はまだまだ不十分でございます。今後、いろいろな機会を活用してニーズの把握に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) もう1つ、ニーズの把握ができていないということになると、次の人数の把握も無理かなあというふうに思いますが、実際、生涯学習活動に市民がどれぐらい参加しているのかということは把握されているんでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 生涯学習活動には、学習活動のほか、文化、スポーツ、読書など多くの活動がございます。また、公民館が実施する活動や市民の皆さんが自主的に行う活動があるため、その参加者全てを把握できてはおりません。文化スポーツ施設及び学校施設の利用者で申し上げますと、平成22年度利用者、合計117万3,634人、平成23年度の利用者といたしましては119万3,331人でございます。1万9,697名、約1.7%ふえているというような状況でございます。多くの市民の方々が行っていただいておる生涯学習活動の推進や支援につきまして今後とも取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 傾向としてふえているということでしたのでいいと思いますが、ただ、そこの中には重複している方がかなりあるかと思います。ですから、市民の新しいニーズを出して、そして「明日の中津川づくり」に、教育の充実という面からしっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。 それでは、次の大項目のほうに移らせていただきます。 一級河川付知川の整備保全についてという項目です。 「清流の国ぎふ」づくりということで、県が大きく掲げられました。ここの中で、清流といえば中津川、やはり付知川じゃないかなあというふうに私は思います。そんな中で、この事業と付知川流域の事業の関連性が何かありましたら教えてください。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 「清流の国ぎふ」づくりの付知川流域関連事業でございますが、旧北恵那鉄道の軌道敷を利用した付知川ウオーキング整備事業を計画し、県へ要望しております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) それだけですかね。非常に寂しい話ですね。例えば清流の国づくり局というのを県は新設されるわけですね。ここでは多岐にわたっていろんな事業に取り組まれると書いてありますが、この局に対する市役所としての所管はどこになりますか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 「清流の国ぎふ」づくりに関連でございますが、付知川に関しては、今申し上げたとおりでございますが、関連事業としては9事業で2,096万1,000円ほど県へ要望しております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 県の予算概要書を見ますと、清流の環境保全という項目だけでも4つの項目の事業が上げられています。そして、それは市町村の中でも使えるということも書いてあります。いろんな団体にも使えるとも書いてあります。それでその事業しかないんでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 環境保全林の整備事業とか、病害虫、里山保全林とか、それから環境保全林の整備事業、それから里山整備で、環境に関するものにつきましてはその程度でございます。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 県が今お示ししております清流の国づくりにつきましては、わがまち清流の国づくり、それからスポーツ立県戦略の推進、それと清流環境の保全、それと全国育樹祭の開催準備という4つが大きなところになっております。今、農林部長がお話ししたところは、清流環境の保全というところに入ってくるかと思いますけれど、その他スポーツ立県戦略という部分でも補助金の獲得に向けて働きかけをしているところですけれど、まだ県も予算関連の中でこの概要を示しておりますので、今後、中津川市が必要な事業として活用できる部分の獲得に向けて取り組んでいきたいというふうに思っています。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 1点確認しておきます。これは2月9日の中日新聞ですが、県が清流をテーマにしたまちおこしということで市町村から公募を支援しますと、1自治体につき1,000万を限度とします という公募をすると書いてあります。これには準備はしてありますか。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 今、深谷議員が言われた部分については、環境関係のところで計画をしておるみたいですので、生活環境部長からお答えさせていただきます。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) これは環境のほう、それから農林整備のほうとか、高齢支援課とか、そういったところでも上げておると思いますけれども、生活環境部のほうで今上げておるものといたしましては、生物多様性、それから水環境の保全の関係で2事業、それから地域が主体となった環境保全活動の促進ということで5事業の、計7事業を現在要望として上げております。金額的には約600万でございますけれども、現在、県のほうで審査中でございまして、採択されればまた補正等により予算を計上する予定でございます。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) ですから、私の期待としては、そうしたものを付知川というものの中でできないかということを言っているんでして、その辺はどうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 深谷議員さんの要望に対して、現在、予算要望しているものにつきましては、先ほど申したとおりでございますし、これからも県と連携をとりながら、地域の要望に応えてそういうのを上げていきたいということと、今、生活環境部長が言いましたように、環境課のほうでも予定を組んでおりますし、高齢支援課の清和寮の木質化のほうでも予算を組んでおりますが、これについては県のほうの予算計上がまだはっきりしておりませんので当初予算を上げておりませんが、今後、これを活用していくような県との連携をしていきながら、お願いをしていく予定でございますので、お願いします。 ○議長(松浦高春君) 付知川に関する深谷議員からの質問でしたけど。 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 今現在、予算が編成されている中で、先ほど農林部長が言った付知川に関する事業としてはそれだけかと思いますので、今後、さらに県の事業等をしっかり精査をさせていただいて、補助金獲得に努めていきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 皆さんがどうお思いかわかりませんけど、私はこの中津川の中でやはり清流といって誇れるのは付知川というふうに思っています。木曽川の合流点から山の山頂まで、そういう中でこの流域というものを考えれば、いろんな事業の展開ができるんじゃないかというふうに思っています。そういうことをしっかり考えていただきたいですし、そこでいろんな団体が上流から下流まで付知川の保全のためにかかわっています。山を初め川の周辺、漁業組合等がかかわっています。そういう事業をどんどんこういうもので展開していくという発想を持っていただきたいというふうに思います。 それでは、これを観光資源に生かしていくという面ではどうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 岐阜県の「じまんの原石」として位置づけられている清流付知峡で、自然浴は、明日の宝もの、岐阜の宝ものになるよう磨きをかけていく必要があると思います。地域の観光資源を磨くためには地域の人たちと連携しながらグレードアップしていく必要があり、付知川を観光推進戦略の中で大自然満喫のまちの中の「水のきらめき」というキーワードで、エメラルドグリーンの清流を全面的に売り出していきたいと考えています。キャンプ場、遊歩道を利用したウオーキング、アユやアマゴ釣り、やな場等アウトドアのメッカとして活用していきます。地域の皆さんにはボランティア等環境整備をお願いしながら、清流の保全にも努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 最初の観光の予算のところで言いましたけど、やはりこれは線と面、点ではだめなんで、それを地域だとかそういう話、山だとか、川だとか、環境だとか、そういう分野で分けてはだめなんですよ。線から面にしていく、そういう取り組みをやってもらわないとちっとも効果がない。せっかく県がこれだけ清流の国、清流の国と言っていても効果が上がってこないんじゃないかというふうに私は思います。 それでは、実際、付知川という水源を利用して、飲料水に利用している戸数というものは、人口等を教えてください。 ○議長(松浦高春君) 水道部長・櫻井邦彦君。 ◎水道部長(櫻井邦彦君) 平成23年度末の集計でございますけれども、1上水道、5簡易水道、1飲料水供給施設を含めた6事業総数で、戸数4,402戸、利用人口1万3,016人でございます。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) はい、わかりました。 それでは、その支流に当たる横川という川があります。この川の飲料水に対する利用戸数、人口についてお知らせください。 ○議長(松浦高春君) 水道部長・櫻井邦彦君。 ◎水道部長(櫻井邦彦君) これも平成23年度末の集計でございますけれども、福岡上水道事業で、戸数1,987戸、利用人口5,946人、田瀬簡易水道事業で、戸数373戸、人口1,121人でございます 。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今お聞きしただけでも、この付知川水系というのは飲み水としてでもこれだけ多くの市民の方が利用してみえるということです。そんな中で、実際に私の住む福岡の上水も入っているわけですが、その川の保全対策というものはどうなっているのか、砂防施設、治山施設、森林の保全等ありますが、その現状を教えてください。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) まず砂防施設からご説明します。 横川には、6基の堰堤と護岸等が整備されております。以上です。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) それでは、横川における治山と森林整備についてお答えします。 治山事業につきましては、本流、支流を合わせて昭和45年以降、計15基の公共治山の堰堤等が施工されております。森林につきましては、横川の上流部につきましては、森林の右岸側が国有林となっております。左岸側が市有林となっております。双方とも水源涵養保安林に指定されておりまして、保安林面積としては229町歩ほどでございます。約74%ほどでございます。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) このそれぞれの施設、特に砂防、治山の施設について今の現状は把握されていますか。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 砂防施設につきましては、平成23年8月に発生しました土石流で砂防堰堤の一部が摩耗しておるところです。摩耗しておるところを県が工事を行いまして、修正をしておる段階でございます。以上です。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 既設分堰堤につきましては、昭和45年度に1基、57年度1基、58年度1基、59年度1基、60年度2基、平成11年に4基、平成12年に1基、平成13年に1基、平成14年に1基で、15基でございます。なお、平成23年度の水害の後、県が平成24年度から26年度の復旧治山の計画を策定して事業実施に入っております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今、説明いただいた中で、今後、まだ補修修繕が必要だという箇所は確認されていますでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 森林につきましては、水源涵養の計画としましては、今後調査をいたしまして、保安林でございますので、県の保安林改良等を利用いたしまして進めていきたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 横川において、砂防施設につきましては、平成24年度の維持補修要望等を出されていませんし、現状修繕するところはないというふうに聞いております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今、砂防施設の要望はないということでお話がありましたが、今までこの横川水系に対して施設等の修繕要望というものは出ていないですか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 森林の整備につきましては、要望等はいただいておりません。治山については、今までの要望のあったものについては公共治山で施行をしてまいったものだと考えております。先ほども言いましたが、平成24年から26年の3カ年にわたる復旧治山を策定し、事業を進めているところですが、これについても地元側の要望で行っているものと考えております。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 先ほども答弁させていただいたように、要望のほうはないと聞いております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 非常に驚いております。私も役場のほうに勤務しておりましたので、その当時からいろんなところが傷んでいるところがあります。そういう要望は出ています。合併してからも出ています。そういうのが本庁に上がっていない、そういう状況じゃないでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 治山事業につきましては、要望に基づいて3カ年の計画で実施をしております。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 要望のほうが本庁に上がっていないということがありますので、今後調査して対応させていただきます。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 重大な問題ではないかと思います。以前に地域の方が写真を撮られて、要望されてみえるのを私も確認しております。 砂防施設においては、たたきがなくて、もう既に奥のほうへえぐれ込んでいる、今にも落ちる。昭和20年代につくったような堰堤は今にも地震が来れば崩れ落ちる、そんな状況にあります。現地をしっかり調査していただきたいと思いますし、今後のそういうものに対する策定計画はありますか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 現地のほとんどが市有林と国有林でございます。したがって、市有林の計画の中で、県の保安林改良事業なんかとタイアップしてやっていける部分があると思いますので、現地調査をさせていただいて進めていきたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 砂防施設について、現在、堰堤の整備や大きな改修の計画はないと聞いております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) やはり森林の保全ということは大切ですのでよろしくお願いしたいですし、さっきお聞きしたように、横川は飲料水としても使っておるわけです。二、三年前には大雨によって取水できない、そして断水になった経験も踏んでおります。こういう要望を上げていながら対応していない。これは、これから先、人災と言われても仕方がないんじゃないかというふうに思うわけですが、どうでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 大変申しわけありません。早急に調査をして対応させていただきたいと思います。これは一級河川でありますので、県のほうへ早速要望させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 水源地の対策については非常に重要だと思っております。 それから、先ほど森林についてお答えしましたが、治山についての計画ですが、平成25年度以降につきましては、さらに上部の坊主小屋林道の起点付近に治山堰堤を設置し、土砂の発生源である山腹崩壊地を整備し、荒廃地の拡大等の早期の緑化を行う予定としております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 時間がありませんので、余りこれ以上突っ込みませんが、県も、今度は水源地の保全条例を設置して、それと清流のまちづくりを大きくうたっておるわけですよ。この辺を、例えば水道施設は水道部だと、あとほかのところは関係ないよということじゃなくって、もっとしっかり全体として取り組んでいただきたいということをお願いしておきます。もう少し、地域の要望等をしっかり伝達できるようなシステムにしていただきたいとお願いしておきます。 続きまして、付知川右岸用水のことについてお聞きします。 これは、付知から中津の西山まで来ているということはわかりますが、この概要についてお聞かせください。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 付知川右岸用水は、付知町の河原の付知頭首工から千旦林鍛冶屋平の円筒分水嶺まで延長21キロで、昭和52年に事業完了時の受益面積は808ヘクタールであります。現在の水利権の更新面積は、受益面積で527ヘクタールとなっております。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 現在、この右岸用水というのは維持管理の状況はどうなっているのか、どこがどうやってやっているのか、お金はどうなっているのか、その辺をお聞かせください。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 維持管理につきましては、日常の維持管理は付知川右岸用水組合と西部土地改良区で行っております。修繕につきましては、幹線水路については市が整備しておりまして、枝線の水路につきましては市が50%負担をして整備しております。県営施工分につきましては、高山から土地改良の分になりますが、平成19年に調査を完了しまして、改修計画のため補修工事で維持管理を行っております。国営施工分につきましては、平成20年概要調査を完了し、現在地元と調整中であります。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 先ほどちょっと概要の中に説明がなかったと思うんですけど、この右岸用水というのは昭和29年に着工しているんですね。長年かかって完成しております。昭和30年代にコンクリートでつくってきた水路です。非常にぼろぼろの状態です。そういうものについての耐震対策というのはどうなっているんでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 耐震につきましては、国営施工区間につきましては、国・県・市・付知川右岸用水組合・西部土地改良区の検討会を開催しながら、耐震のための国営施設応急対策事業を検討しております。なお、耐震の基準につきましては、国の設計の手引によって行っております。県営の施工区間につきましては、平成19年度耐震の調査計画を策定し、平成25年度から29年度までの5カ年間で整備する計画となっております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今の計画が順調に完了して、全部改修、耐震対策ができたということになるんでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。
    ◎農林部長(細川正孝君) 改修計画につきましては、県営施工分については既に計画が実施されておりますので計画が進んでおりますが、国営の分につきましては、国・県・市等で検討会をしておりますので、まだ実施に至っておりません。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) これも、つくられた経緯からいって非常に大きな効果を上げて、畑・田んぼができておるわけです。本当にいつ何どき地震が来るかわかりませんし、対策が必要だと思います。 それと、これは農地に使うということで施工された事業です。さっき受益面積の話が出ましたが、過去、計画された当時と現在、これからの将来、水利用の状況というのはどんな変化をしているでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 受益面積につきましては、先ほど申しましたように、808ヘクタールから、現在の水利権の面積については527ヘクタールまで減っておるわけでございますが、今後は、集団営農とかいろんな集積等を取り上げながら、受益者面積をなるたけ減らさず、現在の面積を維持していけるようなことを考えて、土地改良事業の復旧も図りながら、管理組合と今後の対策を考えていきたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 先ほど言ったように、これから維持管理に非常にお金がかかっていくわけですね。そういう中で受益が減っていく、それで受益者負担が伴っている。それで今後、この右岸用水というのは存続できるんでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 改修等につきましては、より有効な補助を取りながら改修していって、受益者がより有効的に使えるようにしないと受益者が減っていきますので、基本的により有効な補助の事業を採択してくることが大事かと考えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 西山地域では、今後リニアの計画等があって、土地利用は多分大きく変わってくるだろうと。そういうことまで想定されてみえますか。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) リニアについては、直接的な計画はございませんが、将来的には西山小水力発電等も考えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 土地利用の変化をどう考えてみえるかということです。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 用水の利用と勘違いしましたので、失礼しました。 リニアの農地対策につきましては、非常に福岡流域には有効な農地がたくさんありますので、集積をしながら、できれば営農組合等で集積を図ってやっていけるような対策をとりたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部技監・丸山裕章君。 ◎基盤整備部技監(丸山裕章君) 申しわけありません。土地利用については、リニアの関係でまちづくりということで大きく変化すると考えております。都市計画のほうでこれから準備を始めますマスタープランとか土地利用計画というのがありまして、そちらのほうで検討を加えていく予定でございます。ちなみに、農地が宅地化していくというのは顕著な傾向になっていくだろうということは考えますので、そうした場合に、西部用水もほかの利用ができるという可能性が多分にあります。しかしながら、これは国営事業で補助金をかけてつくった事業ですので、大きなハードルがあると考えていますけれども、そういったところも検討に加えて、うまく水が利用できる方向を考えていきたいということで考えております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今のお答えは模範的なお答えかなと思います。 本当に今後は大きく変わると思います。受益者負担が出てくる。その中で、やはり省庁の縦割りの中で農業用水としての利用しか考えてないんじゃなくて、せっかく付知から木曽川を越えて水が来ているんですから、これを有効に使っていく。これは政治力、何を使ってでも検討していったほうがいいんじゃないかと。今後の計画の中でしっかり検討の中に加えておいてほしいというふうにお願いをしておきたいと思います。 それで、もう1点、木曽川を越えるという話の中で、ここに源済橋という橋があるわけです。非常に狭い橋でして、実はこの源済橋のことを、平成17年合併してすぐです。そのときに我が同僚議員が質問をしております。ちょっとこれを読み上げさせていただきます。「私たちの地域でも、夢は見るもの、目標は達成するものと思います。まず夢になるかもしれませんが、高山と坂本を結ぶ木曽川か、あるいは高山と苗木を結ぶ付知川の合流点付近、最下流に新しい橋を新設することによって、付知川、川西方面や、特に蛭川の市民の皆さんにも非常に便利になり、市民病院へも大変近くなります。一方、東美濃ふれあいセンター方面から西を見ていただきますと、蛭川、高山、福岡方面の丘陵地が一望でき、もし新しい橋をかけることができれば工業団地とも一段と近くなり、安価な宅地も手に入ると思います」というような質問をされてみえます。 合併当時、まだまだリニアの計画というものが具体化していない状況の中でした。確かに夢だったかもしれません。でも、このリニアの話が決まった今の時点では夢ではないというふうに私は思っていますので、この質問にある源済橋、それから木曽川右岸の橋、この辺についての見解をお聞かせください。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 当時、基盤整備部長が答えておりますので、私が答えさせていただきます。 現在の道路網につきましては、坂本地区と木曽川右岸、福岡の高山及び蛭川地区を直結する橋梁につきましては源済橋だけでございます。作成中のリニアのまちづくりビジョンをもとに、今後計画されます濃飛横断自動車道を含めた都市交通マスタープラン及び道路整備基本計画の見直しをする中で検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) ぜひこれを夢じゃなくて、現実のものに持っていくためにも、その計画の中にのぞかせていただきたいなあというふうに思います。 そして、この私たちの地域って、当時、小林議員が言われています。これはまさに青山市長の地域です。ほんの20メーターぐらいしか離れていません。そういうことを思うと、その地域の皆さんが青山市長にかける思いというのはまさにここにあるんではないかなあというふうに思っていますので、ぜひ計画の中に盛り込んでいただきたいというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。 最後、大項目です。環境センターへ持ち込めないごみの取り扱いについてということです。 最近、市の広報でも、不法投棄のことだとか、ごみの持ち込みのことがページを割いております。そして、県では、ここに新聞があるんですけど、2月19日は、家電だとか廃棄物の無償回収のことについて強制調査に入ったというような話だとか、あと中日新聞、3月4日にも、家庭の不用品の無料回収と違法業者に注意というような記事も取り上げられております。 そんな中で、中津川市には持ち込めないごみというのがありまして、こういう業者を私も何回も見たことありますけど、こういうところに持ち込めないごみを持ち込んでいくという状況があったわけです。そういう中で、まずこの無料回収というものを、今中津川市の実態というのがわかっていれば教えてください。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) 現在、市内では2業者が2カ所で不用品などの無料回収を行っております。テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機以外の家電製品やOA機器、金属類、農機具、自転車、アルミホイールなどを回収しておるということでございます。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) これは、今現在ということで、その傾向としてはふえてきたのか、減ってきたのかとか、その辺の状況もわかりますか。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) はっきりとした数字は把握しておりませんけれども、何年か前はもっとたくさんのこういった業者がおりまして、減ってきておるということを思っております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) そういう業者がまだお見えになるということの中で、実際、まだ市の中で不法投棄、これはいつもいろいろ問題を起こすわけですけど、そちらのほうの不法投棄に関する現状とか対策について、何か今現状があれば。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) まず現状でございますが、市内の不法投棄の実態につきましては把握しておりません。通報を受けまして処理した件数を申し上げますと、昨年度は91件でございました。今年度につきましては、12月まででございますけれども61件ございました。 対策といたしましては、住みよい環境づくり推進委員による監視、それから市内一斉清掃の推進、広報などによる啓発、また不法投棄監視のパトロール、不法投棄防止看板の設置、また監視カメラの設置などを行っております。それから、県や中津川警察署と連携をして対応しております。 不法投棄につきましては犯罪でございまして、絶対にしない、させない、許さないの3ない方針ということで、美しく住みよいまちづくりを進めてまいります。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) この不法投棄に関する処理した件数がわかりましたが、実際、これを今度処理するのに市のほうの負担というのはどのぐらいかかっておるでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) 平成23年度でございますけれども、金額にいたしますと約100万円ほどかかっております。以上です。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) ちょっと心配するのは、ごみに関しては環境センターでなるべく受け入れて、市民のごみは処理できるといいんですが、環境センターのほうを見ると、持ち込めるごみ、持ち込めないごみということがあります。そして、こういう無料回収というものが今後どんどん厳しくなって取り締まられていく中で、不法投棄というものがふえてくるんじゃないかなあということを懸念するわけですけど、この辺何か市として対策と考え方、さっきちょっとありましたが、何かあれば。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) 不法投棄につきましては、先ほど申し上げました対策を今後もしっかりやっていきたいと思います。 それから、市のほうで引き取りできないものとして幾つかございますけれども、そういったものにつきましても分解すれば持ち込めるものなどもございますので、一度環境センターのほうに問い合わせていただきたいというようなことも思っております。それから、引き取りできないものにつきましては、今リサイクルセンターの基本計画を策定しておりまして、その中でリサイクルできるものにつきましてはできるだけリサイクルするというようなことで、その中でもまた検討をさせていただきたいと思っております。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今、稼働している環境センターができた当時、ほとんどのものが処分できるんだろうというふうに市民の方も思っていたというふうに思います。ところが、ふたをあけると処分できないものがたくさんあってやって、なかなかやっていただけないという状況にあります。例えば、この間、これは市の広報の2月号に、ソファとかマットレスは持ち込めないので、スプリングとマットの部分を分解して出してくださいというようなお知らせが載っております。これはなぜ分解しないと処理できないんですか。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) これは環境センターの性能上の問題でございますけれども、スプリング等が破砕機に巻きついたりということがございますので、そういったことで分解して持ち込んでくださいということで、現在は、スプリング等につきましては、そういった回収業者のほうへ引き取っていただいておるという状況でございます。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) これは分解すれば処理できるということですので、破砕機で処理しているんじゃないんでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) そのままですと、一緒に破砕機に入れることになりますので、分解すれば、マットについては破砕機に入れます。スプリングについては、今言ったように回収業者のほうに引き取ってもらうということで、分解をお願いしておるということです。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 市民の中には、マットというのは非常に大きなものでして、我々ぐらいの者であればいいんですけど、高齢者だとか、力のない方だとなかなか、そんな道具も必要ですし、できないと思うんですよ。その辺についてはどうお考えですか。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) 大変難しい問題でございますけれども、市のほうで分解をする職員もおりませんので、排出者のほうでお願いしておるわけでございますけれども、一度そういう方につきましては環境センターのほうにご相談いただければ相談に乗るということもさせていただきますので、そういった方法でお願いしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 今これを、例えば専門の処理業者にお願いするという場合に、実際、お願いできる業者というのは、例えば市内にどれぐらいあるんですか。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) これにつきましては、販売会社、また専門の引き取りをしていただく処理業者というところでございますけれども、何軒あるかという数字につきましてはちょっと把握しておりません、申しわけないです。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 市民にとって、役所へ電話するというのはなかなかすっとできないものです。特に高齢者とかそういう方はできないと思います。その辺も役所的な発想ではなくて、住民側の気持ちに立って対応していただきたいなあというふうに思っています。 さっきリサイクルセンターができればというような話もありました。リサイクルセンターができればこういうものは分解せずにそちらへ持っていけるんですか。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) 今ここではそうですと言えませんけれども、その計画をしていく中で、そういったものも処理できるように計画を検討していきたいということでお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 11番・深谷明宏君。 ◆11番(深谷明宏君) 私も環境センターへの持ち込みのごみの出し方教室だとかを見たりするんですけど、持ち込める、持ち込めないの区分というのは非常にわかりにくいものもあります。一方的にだめだと言われても本当に困ってしまう。そうすると、それがひいては不法投棄につながっていってしまうということになると思いますので、今後、行政としてその辺の対応を考えていただきたい。 それと、市民の方、特に高齢者がふえてきておりますので、そういう方のためにもっとわかりやすく説明していただきたいですし、どこへ問い合わせるかというときに、業者であっても、家電リサイクルなんかでもそうですが、それは法律があってしっかりなされておると思いますけど、ほかのものについてなかなか、農業製品だとかそういうものも責任を持って販売店がやってくれるかというとそうではない、自分で処理してくれと言われてしまいます。お金が発生してしまう。そういう状況にありますので、今後そういうことも、過剰な行政サービスは必要ないと思いますけど、弱者の方には手厚い保護をしていただきたいということお願いしておきます。 そういう中で、質問については以上とさせていただきます。 24年度の予算、青山市政、これで2年目に入ったわけです。ぜひ「和と絆を育むまちづくり」を進めてもらいたいと。 その中で一言最後に、以前、東美濃で小水力発電のサミットがありましたね。あのときに基調講演を私も聞かせてもらいました。市長も聞いてみえたと思うんです。今、社会の中で、昨日の2年を迎えた震災、あの後から今までの貨幣経済の時代、そういうものは終わったんだと、その価値観というものは変わっていくんだということをおっしゃられていました。まさにそのとおりじゃないかなあと思っています。この間のリニアのビジョンの中にも、心の豊かさを求めているということも書き込んでありました。そういう中で、きょう私が質問させていただいた生涯学習の部分、そういうことを思いながら、志をしっかり持っていただいて進んでいただきたいということをお願いしまして、一般質問を終わります。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部技監・丸山裕章君。 ◎基盤整備部技監(丸山裕章君) 先ほどご質問の中で、横川の上流部のお話で完結してない部分がありますのでお答えをしておきます。 上流部の荒廃で、議員ご指摘のとおり、砂防施設が壊れ、それから治山施設が壊れということで話がありました。それで、先ほど農林部長が説明したように、治山事業が3カ年で入る計画という経緯をたどっておりますのでお願いしたいと思います。 ちなみに、横川の簡易水道の取り入れは、治山施設から取り入れるということでございますので、それで治山事業が計画されておるというような経緯がございます。以上です。 ○議長(松浦高春君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 大変熱い思いでご質問いただきました。とりわけ生涯学習につきましては、質問のたびに取り上げられております。ここ教育部署、また定住、全ての部署がかかわった中で生涯学習に私は取り組んでいきたいという思いでいっぱいでございます。 あわせまして、皆さんご存じだと思いますけれども、坂下には椛の湖農業小学校がございます。毎年開校して、秋には取り入れをして1年を終える。その中で「耕す」「ひとねる」という言葉がよく使われております。私も生涯学習につきましては、とりわけ低学年の時代は基礎をしっかり教える。その中で、椛の湖農業小学校は、農地を耕すということで、また人を育てるという形になっておりますけれども、生涯学習の中には、人を育てる、心を育てる、この部分が非常に重要でございますので、先ほどご意見をいただきました部署をまたいだ中でも、この生涯学習には私自身もしっかりと取り組んでいきたいという思いでいっぱいでございますので、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) これにて、11番・深谷明宏君の一般質問を終結いたします。 続いて、16番・鈴木雅彦君。  〔16番・鈴木雅彦君質問席に着く〕 ◆16番(鈴木雅彦君) それでは一般質問をさせていただきたいと思います。 青山市長が市長になられて、早いものであっという間に1年が過ぎました。この間における市長の印象をと私に問われれば、大変辛抱強い市長であるとの印象を述べさせていただきたいと思います。 1カ月以上前でしたが、ある新聞に市長の行動力等に関する記事が掲載されておりましたが、私はそれとは異なった見方をさせていただいております。 中津川市役所のここ数年の過去の経緯等を振り返りますと、この1年間の大変辛抱強い行動によって、これから始まる中津川市の新たな時代に向けた土壌の改善ができたように思います。植物がそれに適合した土壌がなければ育たないように、まちづくりもそれに適合した環境が整わない限り、大きく発展することができないことは、歴史上も現在の国内の状況からも明らかです。短くも長くもあったこの1年、合併後の8年を迎え、そしてリニアを迎えようとする新中津川市のまちづくりのために、過去から現在、そして未来にわたり、物の真実、本質、真理を見てこられたものと思っております。 国民の多くが日本を取り戻す、このことに期待し、国の政権がかわりました。そして、それよりも先に多くの中津川市民は青山市政を選択し、一定の期待を寄せたわけであります。ぜひ多くの中津川市民の期待に応えるべく、地元の県議及び地元国会議員とより連携を密にし、多くの中津川市民の期待に応えていただきたいと思っております。 本日は、この1年、過去から現在、そして未来にわたり、物の事実、本質、真理をどのように見てこられたか、どのように対応されていくのかをお聞きしたいと思っております。 前半は、過去の質問の中から、私のこの議場における質問とか予算委員会とかの話の中で、答弁が、今後もしっかり調べていくというようなものがあったんで、これを中途半端にしているんじゃないの、あなたという話もあるんで、この辺をしっかりとお聞きしておきたいと思います。 これは、通告書の中身にはだらだらと過去の議事録をそのまま写させてもらって言っておりますが、大変時間がないというような感じもしますので、そこはちょっと省略させていただき、質問だけでさせてもらおうと思いますが、若干その辺つけ加えておかなきゃいかんのは、当時の大井総務部長さんの答弁のところからの話です。 昨年のちょうど6月議会での私の質問に対して、これは何だったかというと、津戸地域、三郷地域で下水が逆流したというのが、これに改善をしていたはずなのに、それに損害賠償も充てたはずなのに、もう1回噴き出したという事実があったことについて私が質問させていただいたものに対して、当時の大井総務部長さんからこのような答弁をいただいたわけです。「処分につきましては、6月5日に該当箇所の関連工事が終了したとの報告を受けております。したがいまして、今後、最終報告があり次第、服務審査委員会を開催し、処分の有無も含め審査をしたいと思います」というようなご答弁だったと思いますが、お聞きしたいのは、1つ目ですけど、この最終報告の話は全然私は承知していないんで、されたものとは思いますが、最終報告の内容、服務審査委員会の審査経過及び審査結果についてお答えいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 下水管を取り外し合併浄化槽に切りかえましたが、公共ますの撤去が行われなかったことによって事案が発生したという報告を受けました。審査結果については、平成24年10月3日に服務審査委員会を開催し、当時の水道部長、対策監、下水道課長を文書による厳重注意処分にすることが審査で決まりました。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) どちらかというと、不利益処分をいただくような話を公表という話は、余りいい印象は与えないとは思います。しかしながら、ここに質問を書いてから、3月9日、中日新聞岐阜県版に恵那市役所の事案に対する処分の話が出ておりました。こんな大きい事案ではないんでしょうけれど、やっぱり市民の目線から見たときに、例えば大変厳しい対応を市から責められたことを経験した方々にとってみれば、一方で、市の中で、一生懸命業務はする中でも誤った業務をやってしまったこと、これに関してどのようになったかというのは、やっぱり一定の処理が見えないことには、民間企業で言うコンプライアンスの問題のように、この企業は信頼できるかできないか、同じように中津川市役所という団体は信用できるかできないかというところにかかわってくると思いますので、一定の報告をしていただければよかったかなあということでお願いします。 続きまして、もう1つありました。これは平成23年の3月議会だったと思うんですが、これも水道部の事案だったんです。家が傾き始めたんで、その家を建てかえるために損害賠償を支払う。この提案がなされて、そのときも質問させていただいたんですが、当然、今後どうされますかという話で、この2年前の話も、何の処理も聞いておらんので、そのことについてもお聞きしたいです。その話はその後どのような処理をされたのかもお聞きしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 水道部長・櫻井邦彦君。 ◎水道部長(櫻井邦彦君) 先回もご報告しましたけれども、下水道工事が起因する家屋損壊でありまして、その瑕疵が市の設計にあるのか、工事の施工にあるのか、現在も業者と協議を進めております。大変時間がかかっておりますけれども、まだ決着に至っておりません。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) 既に2年前にこの議場での議決を得て、3,000万円以上の金を損害賠償とし て支払った事案であります。もう一回確かめたいんですけど、これは総務部長なんですが、損害賠償の発生要件というのはどんなものがあるかというところからちょっとお聞きしたいです。よろしいでしょうか。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 損害賠償の発生の要件ですけれども、市に過失、瑕疵があった場合に損害賠償の対象になってくると、そんなふうに考えています。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) 損害賠償、債務不履行、要するにやることをやらなかったとか、それからもう1つは不法行為に基づく損害賠償と、大きくは2つあるでしょう。その中で、損害賠償金を払ったという事実がある限り、そこに、例えば債務不履行ではなかったと思います。だけど不法行為、要するに今部長さんが言われたように、どこかに何らかの過失があったわけです。だから損害賠償を払うという根拠ができるわけです。もし、そこに何の根拠もなかったら、たとえ家が傾こうとこの損害賠償金を払っちゃいけないわけです。とするならば、その過失がどこにあったかというのを2年間かかっても見つけられないという話は、業務としてちょっと不十分じゃないかなあと。本来でいうと、損害賠償発生金を払う、要するに税金です。税金を使って損害賠償金を支払う、そこに何が原因であったか、どこに過失があったかというのをしっかりとしておかないと、何で払ったんだと、今度はこういう話が来ます。しかも、私たちは議決しておりますので、こちらにも責任が来るというふうに私は捉えています。 ですので、桜井部長さんは今度定年退職ということでしょうけれど、先ほどの恵那市じゃないですけど、退職された方も支払いをすると、この記事には書いてあります。そのように、何に原因があったのかというところをしっかり突き詰めておいていただきたいと思います。業者なのか、どの業者なのか。その辺をしっかりしないと、むやみやたらに損害賠償を払ったような話ではいけないと思いますので、今後しっかりされるという部長さんの話だったんで、しっかりとそこら辺を精査していただきたいことをまず言わせていただいて、この件は以上で終わらせていただきます。 では次にですが、これも既に昨年の6月議会で質問させていただいた話なんですが、ここで観光産業と、それから農業振興についての話をちょっと聞かせていただきたいと思います。通告書には、先ほども申し上げましたが書いておりますが、そこのところを若干省略させていただき、ご答弁いただきたいと思います。 これは、昨年の6月議会だったんですが、苗木城、ちょうど市長が最初の広報紙に苗木城が載っていて、その質問でさせていただきました。そして、ご答弁は、「今後も、苗木城跡の売りを幾つか情報を発信しながら観光戦略に取り組んでまいりますので、よろしくお願いします」というご答弁をいただいておるんで、この続きの細部の具現化をどのようにされるかを、きょうお聞きしたいと思います。 1つ目ですが、苗木城跡の観光活用の具現化についてお答えいただきたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 具現化についてでございますけれども、今、ディアゴスティーニ発行の週刊誌やNHKの番組「金とく」などで紹介されまして、今、大変注目されております。ちょっとこれゲラですけれども、春のキャンペーンには苗木城を全面的にPRしていこうということで今考えております。 それから、現在、苗木城跡の周辺には、さくら公園、遠山史料館に加え、少し足を延ばせば、夜明けの森や高峰湖など観光スポットは幾つかありますので、ガイドマップの作成や苗木城跡ウオーキングマップを推奨し、少し時間をかけて苗木地区をめぐっていただけるような観光戦略を考えていきたいと思います。また、史跡としての環境保全面からも、文化スポーツ部と連携しながら、訪れた人たちに満足していただけるような史跡となるような取り組みをしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) 今もご答弁の中に少し入れていただいたんですが、さくら公園という話が入れていただいております。さくら公園ですが、1年中かけて、若い人が草刈りを一生懸命やっています。背丈よりも長いようなアシを一生懸命刈って、そして肥料をまき、次の桜が咲くように枝を切り、さまざまな手を打って頑張っておられるんですが、市の公園ですので、さくら公園の整備に何らかの力添えをいただくような計画というのは、あるかないかをお答えいただきたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 維持管理につきましては、今、議員ご指摘のように、清掃、草刈り、樹木の剪定、肥料等の管理について、地元の城山を愛する会が行っております。私たちは、そこにずうっとお願いしてやってもらっていますけれども、今まではふれあい公社のほうで適切な維持管理を行っていましたけど、今後ふれあい公社がなくなりますので、民間企業を入れて維持管理を行っていきたいと思っています。 維持管理の中で、城山を愛する会が、先ほど言いましたように草刈り、清掃等をやっていただいていますので、平成20年には管理棟を建設しまして、そこで休憩とか、機材を置いてもらうという形の中で整備をしていますし、今後、ベンチの設置と、これから始まります桜まつりに対して、ライトアップ等の助成をしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) 今、2つ答弁いただいた苗木城跡の整備と、それからさくら公園の整備、いずれも少しずつではありますが整備していただいて、だんだんよくなっているなあと目に見えてわかっております。ですが、まだトイレなんかも汚くて、都会から来られた若い女性なんかは使いたくなるようなトイレではないし、その辺の環境ももう少し、もちろん高いところなんで下水に取り込むという距離的な問題もあるでしょうけど、何とかもう一歩いいようなトイレにしていただきながら環境整備していただくと、観光に来られた方も非常にいいイメージで帰られるんで、その辺のところをまたお願いしておきたいと思います。 続きましてもう1つ、苗木城をおりてきたところに本町というところがあり、そこに昔の遠山家の屋敷があるんですが、その持ち主が住んでおられないという現状の中で、だんだん朽ち果ててくると。見ていて情けないぐらいな思いをしておるんです。ちなみに、中山道のほうの宿場町のところでは、かなり手厚くそうした個人の家でも整備していただいておるんですが、この辺のところの思いというか、今後の取り組みというのをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 苗木城の城下町にあります遠山家の屋敷につきましては、観光資源となる要素がありますけれども、個人所有でもありまして、整備については課題があると考えております。また、その課題につきまして、個人の方の思い、また地域の方のご意見、ご協力がないと前に進みませんので、所有者や地元区、地域の意見を確認しながら検討してまいりたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) おっしゃられるとおり個人の家なんで勝手にはという話ですが、しかし、長年ああやって放っておかれるような状態でおられると朽ち果てていくというような家屋の現状なんで、できるだけ早く持ち主の方とコンタクトをとっていただき、また地元のほうの話も聞いていただき、何らかの措置をしていただくことをお願いしておきたいと思います。 次ですが、これは農業振興ビジョンです。 昨年の末までにと、ことしに入っても延びておられるという話なんですが、この各地区ごとの農業振興ビジョンを考えてくれという話で出させていただいておると思います。この策定した農業振興ビジョンをいかに具現化していくかという話をちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 現在、市内13地区において農業振興ビジョンの検討委員会で具現化の施策を検討しております。なお、この具現化の検討については、本年度末、3月中に取りまとめることとなっております。各地域から取りまとめた事項を、費用対効果、重要度、緊急性などを精査しながら取りまとめて、農林部で順位をつけていきたいと考えております。全体の順位づけをもとに、年度別計画、全体計画を作成しながら、その結果を地域に一度戻して再検討していただき、その後、事業の実施に入っていきたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) これも、そうゆっくりしていると、いろんな環境が変わっていく面があると思います。ですので、もちろんかかるところはかかるんでしょうけれど、例えば苗木でいうと、高峰山荘というものをひっくるめて、どうしていきたいという話もなったような気がします。だから、その辺のところも環境の変化で変わってくるということなんで、もう少しその具現化の方法を、今言われたもう一回地元へ戻されるんですか。今のお話だとそうやってお聞きしたんですが、要するに地域の話は出させていただいたと思います。それについてどのように手を打たれるかをもう少しお聞かせ願いたいんですが。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。
    ◎農林部長(細川正孝君) 地域から上がってくるものにつきましては、具現化の地域の順位というものがついてまいります。その中で、先ほど申しましたように、費用対効果や重要度、緊急性などを求めながら、それに順位づけをしながら各地域で一度検討をしていただいて、8月末までにはまとめたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) 各地域から出てきた各地域ごとの農業振興ビジョンとして策定したものを、一度市で3月までに上がってきたものを一回見て、それに市が優先順位をつけられるということですかね。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 先ほど言いましたように、費用対効果、重要性、緊急性等を精査しながら順位づけをしていきます。市が行います。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) その優先順位のつけ方なんですけど、どんな視点でされるんですかね。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 先ほどから申しておりますように、まず費用対効果、重要度、緊急性等が重要となってきます。各地域から上がってきた順位につきましても、各地域で必要だということが十分検討されて上がってきていると思いますので、そこら辺のヒアリングをしながら順位づけをしていきたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 16番・鈴木雅彦君。 ◆16番(鈴木雅彦君) もう既に案として、この前全協であったリニアの中にもいろいろあるんですが、それがリニアが来るのが十何年後だからという話じゃなくて、やっぱりこの時代時代に一つでも早く出していったという話があるんで、それを決して無駄にしないように、しっかり取り組んでいただきたいことを要望します。 きょうは2つの質問をさせていただきましたけど、要するに前半の話はまだ片がついていないのが1つ残ってしまいましたので、また後日聞かなきゃいかんかなあとは思うんですが、コンプライアンスじゃないですけど、市民から見て中津川市役所自体が変な話と思われないようなすっきりした、これは当然和の中でも処分しなきゃいかんことは処分しなきゃいけない。そして、民間企業でも間違ったところがあったら、それをしっかり捉えておいて、そしてどうするかという話をしていかないと、うやむやの話ではいけないと思いますので、その辺のところもお願いしながら、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(松浦高春君) これにて16番・鈴木雅彦君の一般質問を終結いたします。 ただいまから13時10分まで休憩をいたします。  午後0時02分休憩 ――――――――――――――――――――――  午後1時10分再開 ○議長(松浦高春君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 続いて、15番・深谷 勲君。  〔15番・深谷 勲君質問席に着く〕 ◆15番(深谷勲君) 今回の一般質問、最後ということで、また午後からということで、いろんなことでそれぞれの議員の皆さんが聞き終わった、答弁される方が答弁し終わったというようなことで、非常につけ足しではないかというような意識の中で一般質問させていただくわけです。質問時間40分届け出をしておりますので、その範囲内で質問をさせていただきたいというふうに思います。 今回、この一般質問を行おうとした背景について、少し話をさせていただきたいと思います。 青山市長、新しくなって1年が過ぎたわけです。そして、この青山市長が誕生されるまでの間に、1つにはリコール、市政運営にかかわることからリコール運動が起こり、市民の皆さんの判断の中で新しい市長が誕生したわけであります。1月に市長が誕生をされ、そしてその間、市長の選挙期間中には私も少しだけかかわらせていただいたというようなことから、市長が新しく誕生されて二月か三月過ぎたころに、既に市民の皆さん、選挙のときに青山市長を応援してくださった方、そしてまたほかの候補を応援された方、その人たちを含めて、市長がかわったのに市政は何にも変わらんなという言い方をされました。そして青山色が出てこないんではないかということを言われました。ですから、その方に私は、市政は新しく市長がなっても、ことし一年は前市政の引き継ぎになるだろう、そのことをしっかりやらなければなりません。ですから青山市長、新しい市長の考え方、その進め方というのは25年度からですよという話を、それまでは少し見てください、長い目で見とってください、そして市政の判断というのは、その4年間、任期中で判断をしていただきたい、していただけるとありがたいですというようなことをお話しした覚えがあります。 そのことを踏まえて、今回25年度の予算について、予算説明の中、所信の表明をされましたので、そのことについて質問をさせていただきたいというふうに思います。 今回、非常に丁寧といいますか、悪いですが私は少し長くて聞くのが大変だなというぐらいの今年度の施政方針、予算の執行についての提案説明がございました。それを受けて、このことは市長が思いを持たれている、そのことがしっかりと職員の間に徹底をされていく、そしてそのことが職員の皆さん、ここにひな壇に座っている皆さんを含めて、全員がどのように受けているか、そしてそれをどう実行していくか、執行していくのか、責任を持ってやっていくのか、そのことが一番肝要だと思います。市長がかわっていろんなことを提案されたが、現実的に動いてもらわなければならない、意欲を持ってやってもらわなければ中津川市政の発展はないというふうに思っております。そういう意味合いから、今回この提案をされたことについて市長にお聞きしますが、各部署、各部に対して、このことに対して執行に当たっての指示をお出しになっているかどうか、まず最初にお聞きをいたします。 ○議長(松浦高春君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 新しく25年度を迎えるに当たりまして、やはり1年間、私自身も市の現状、当選の最初のころと比べましたら随分わかってまいりました。そんな中で、この1年間、とりわけ3年超に及びます経済の低迷が、これからのまちづくりの中においては、中津川市の産業の活性化にしっかりと取り組まなければならないというのが1点でございました。そして、昨日丸2年を迎えました東日本大震災に見られましたように、万一に備えての災害に強いまちづくり、これも市民の安全・安心を守るためにはしっかりと取り組むべきである。そして今、まちづくりの1つの大きな材料となっておりますリニア、これを外すことはできません。 したがいまして、経済の活性化という観点を踏まえた中で、まず取り組みを組み立てさせていただきました。その部分におきましては、とりわけ各部署に、この産業の振興にかかわります、また災害に強いまちづくりにかかわる部分の中でしっかりと組み立てをするように指示をさせていただきました。あわせまして、将来的には、各ビジョンを持つにしても人材の育成が大切でございますので、この人材の育成にしっかりと取り組めるような計画をつくり上げてほしい、そのような指示をさせていただいたところでございます。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) それぞれの、きょう担当の部長さんがお見えになるわけですが、所信表明といいますか、この予算執行に当たっての市長の考え方、そして今、私の市政に当たっての各職場へのそういう指示が出ているかということも含めて、市長の思いをお聞きしたわけでありますが、それではそれぞれ各部に対して市長からそういう指示が出ているということですので、その中の主なものと、その取り組み方、取り組む姿勢について、それぞれ時間はかかるかもしれませんが、指示を受けている部長さん方の報告をお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 商工観光部長・成瀬博明君。 ◎商工観光部長(成瀬博明君) 市長からは、新年度予算編成前に、平成25年度の予算では産業振興を目玉にしたいとの指示があり、取り組みを行いました。経済活動活性化のために、産業の振興策として事業の推進をしてまいります。 初めに、工業の振興としては、企業立地の促進、若者の地元企業への就職支援、また新エネルギー産業の発展が期待される中、地元企業の技術力を生かしたオール中津川産によるスマートハウス関連製品のPRを行い、販売拡大を支援します。 商業の特産品振興としては、グルメカーを活用して市内外のイベントに参加し、中津川の味を提供してご当地グルメの魅力を浸透させ、中津川市のPRと知名度の向上を図り、あわせて特産品の振興も図ります。また、大手スーパーと連携した特産品フェアなどを開催し、特産品の魅力の向上と、インターネットを活用するなど販売の拡大を支援します。 観光では、地域の観光資源を活用した体験プログラムなどを作成し、体験型、滞在型観光に取り組みます。また、苗木城や馬籠宿など観光資源を磨き上げ、観光中津川日本一戦略により国内外に魅力を発信してまいります。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 基盤整備部での指示及び取り組みにつきましては、リニアを活用した地域活性化の1つとして、リニア中央新幹線の中間駅と、車両基地の位置が公表されることを受けまして、リニア効果を最大限活用するため、都市計画の見直しについて検討するよう指示がありました。 取り組みにつきましては、都市計画マスタープランの見直し、都市交通マスタープランの策定、土地利用の計画や個別の施策として新駅周辺の整備計画、新駅のアクセス道路計画の検討を予定しております。 また、災害に強いまちづくりの1つとして、防災道路となる青木斧戸線整備事業を進める指示を受けております。取り組みといたしましては、平成24年8月28日、手賀野・駒場建設促進協議会へ進めることの理由、必要性、財源、概略の行程などの説明を行い、現在は予備設計にて国土交通省多治見砂防国道事務所並びに恵那土木事務所、岐阜県警察本部と交差点などの下協議を実施しております。今後、下打ち合わせが完了後、市道の取りつけ、各住宅の乗り入れなどの調整を行い、地元へ発表していきたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 消防長・原  賢君。 ◎消防長(原賢君) 消防本部といたしましては、災害に強いまちづくり、防災機能、防災意識の充実の指示によりまして、複雑・多様化する災害に対応できる消防防災体制の充実と整備を図ってまいります。 主な取り組みといたしましては、平成24年度から消防救急無線のデジタル化を図っており、さらに防災対策向上のため、老朽化しました現在の指令システムを高機能指令システムに変更することによりまして、現場到着時間等の短縮など迅速な災害対応が可能となってまいります。消防については以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 定住推進部長・渡辺忠義君。 ◎定住推進部長(渡辺忠義君) 定住推進部の主な取り組みとしましては、さきの中京学院大学との包括的な連携に関する協定を踏まえ、地域と大学との連携により、地域の活性化や人材育成に取り組むよう指示があり、定住推進部では域学連携事業に取り組みます。 域学連携は、地域と大学が連携することで、大学生が地域に入り、住民やNPOなどとともに地域の活性化や人材育成につなげる活動です。本市には多くの地域資源がありますので、市内全域をサテライトキャンパスとして、地域活力の創出と人材育成を図るため、調査・研究を行っていきます。 定住推進部につきましては以上です。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 総務部としましては、行政改革の一環として公共施設の再編、充実による維持管理経費の削減を着実に実行していくため、市有財産運用管理マスタープランを策定し、経営改善策の実施に向けて着実に取り組むよう指示を受けております。このほか、市長公室を設けて司令塔の役割を果たすと、市役所内の役割分担をしっかりして横串を刺していくような組織を設置すると。その他機構改革についてご指示をいただいております。以上です。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 一部の部長さんからあったんですけれども、ほかの部は指示が出てないということですかね。答弁がされないのか、指示が出てないのか。今、答弁のなかったところの部長さん、指示がなかったのか、答弁はすることがないのか確認をしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 企画部長・島崎保人君。 ◎企画部長(島崎保人君) 企画部でございますが、企画部におきましては、市長から当初予算編成に当たりまして、市長の考えが各部に浸透するよう私からも連絡をさせていただきましたし、今の各部から発表がありました業務につきまして、予算編成にしっかりのせられるように取り組みをさせていただきました。 ○議長(松浦高春君) 生活環境部長・志津弘美君。 ◎生活環境部長(志津弘美君) 生活環境部でございますけれども、市長からの指示につきましては、災害に強いまちづくり、それからごみの減量化に取り組むよう指示がございました。 主な取り組みにつきましては、防災対策につきましては、防災無線の整備完了、それから家具の転倒防止、ハザードマップの作成、備蓄整備事業の推進などに取り組んでまいります。 また、自然エネルギーの推進、ごみ減量化の推進、リサイクル施設の整備にも取り組みます。 予算には計上してございませんが、新衛生センター並びに新火葬場の建設候補地の選定にも取り組んでまいります。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 健康福祉部長・尾関道雄君。 ◎健康福祉部長(尾関道雄君) 健康福祉部は、病院福祉の充実について指示を受けております。 まず、病院の充実といたしましては、市民の皆様が安心して暮らせる医療を維持するために、医師確保のための奨学基金事業、また地域総合医療センター事業など地域医療対策を進めてまいります。 福祉の充実につきましては、障がい者、高齢者、生活保護、また保健の推進などを取り組んでまいります。特にこの中で現状に対する対応といたしまして、平成25年度は特別養護老人ホームを70床増床を計画しておりますし、認知症対応のグループホーム1カ所、また小規模多機能介護事業所1カ所の施設整備を計画しておるところでございます。以上です。 ○議長(松浦高春君) 病院事業部長・鈴木弘之君。 ◎病院事業部長(鈴木弘之君) 私どものほうに対する指示は、健康福祉部長と少し重なる部分がございますが、医師確保の指示と、それと看護師確保の指示、こういった基本的な指示以外に、病院経営に対して、引き続き万全を期して病院経営の健全化に努めるという大きな指示をいただいています。 その他のことといたしまして、具体的な指示でございますけれども、院長との懇談も市長行っておりますので、そういった中で医療機器の話も出てございます。こうしたことから、中・長期にわたる視点で計画を進めるようにというような指示をいただいております。今年度といいますか新年度でございますが、その中で若干機器の購入について取り組んでおります。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 教育委員会事務局長・山内鐐司君。 ◎教育委員会事務局長(山内鐐司君) 市長からは、教育の充実に取り組むように指示を受けております。生活学習における基礎・基本の習得と、たくましい子の育成を方針として取り組んでおります。このために、子どもを育てる支援として、みずから学ぶ子を育成するために学力アッププログラムや、全ての教育活動において子どもに寄り添ったきめ細やかな指導を充実させていきます。 さらに、のびのび学習支援指導助手の事業も取り組みながら、少人数指導や個々に対応した指導など、きめ細かい指導ができるよう、教員免許を保持している指導助手を小・中学校に配置していく予定でございます。 さらに、環境整備としまして、平成25年度には阿木高校の耐震化事業、それから各小・中学校のパソコン教室のパソコンの更新事業を進めていくように考えております。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 農林部長・細川正孝君。 ◎農林部長(細川正孝君) 農林部としましては、産業振興の部分で指示を受けております。 まず、中山間地の農業の振興につきましては、農地の集積に係る事業の推進をしていきます。それから、新規農業者の確保対策事業についても進めていきます。 農林の林の部分につきましては、災害に強い森づくりの観点から利用間伐促進事業を進めていきます。これにつきましては、間伐を進めながら健全な森林をつくっていくことを考えております。 また木材を使うほうとしましては、木材産業の活性化ということで、産直住宅や地域の産直の見学会等などを計画しております。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 文化スポーツ部としましては、人づくり事業の促進、また観光や地域振興につなげるための歴史文化遺産の活用でございます。具体的には、生涯学習の拠点施設であります中央図書館、公民館の整備を図るとともに、また苗木城跡につきましては観光資源として整備活用を図り、市全体で取り組むよう指示を受けているところでございます。 ○議長(松浦高春君) 水道部長・櫻井邦彦君。 ◎水道部長(櫻井邦彦君) 水道部につきましては、災害に強いまちづくりに向けて、災害時の飲料水確保に向けた指示を受けております。 具体的には、平成25年に計画的に水道の主用管の耐震化を進めるため、管の耐震化計画を策定いたします。また、市内3カ所の排水路の耐震化工事を実施します。 あわせまして、下水道につきましては、災害時に家庭や避難所でトイレが使用できなくなることを想定し、中心市街地の避難場所である小・中学校に、災害用のマンホールトイレを設置いたします。以上です。 ○議長(松浦高春君) 文化スポーツ部長・原 益彦君。 ◎文化スポーツ部長(原益彦君) 先ほど、人づくりの拠点ということで中央図書館も含めて申しましたので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) この施策がどう進むかということを市長からは所信表明があった。ただ、なぜきょう、各部長さんにこうして報告をしていただいたか。それは、みずからの口ではっきり議会で言われたんです。そのことをやはり実行してもらわなければならない。市長から指示があったから、文章で市長が読み上げただけで終わっては中津川市政の発展にはならない。だから、お聞きしますと、この中で何名かの方は勇退をされるかなあと、言いっ放しみたいな表現をされる市民の方もお見えになるが、職務は継続をしていくわけであります。しっかりとそのことを次の人に伝えていく、申し送っていく。そして、4月には人事異動もあるでしょう。その場でそれぞれの担当者にしっかりとした引き継ぎをしていく。そして、こういう指示を受けている、そしてこの市長の思いの中での市政を進めていくんだということを一度かみしめていただきたかったわけであります。そしてそのことをしっかりと継承していっていただく。そうしないと、中津川市、市民にとって不幸な、やることをはっきり言っていただく、認識をしていただく、そのことを実行していただく、そしてそのことはちゃんと引き継いでいく、その市役所づくりをしっかりとやっていただきたい。その思いから、今回こういうふうに非常に答弁に時間をいただく、できれば1時間以内で、私ども1時間で終わるようなというような指示もあるわけでしたが、私はその強い思いの中でお願いをしたわけであります。ですから、この中で今答弁をされた部長さん、再度申し上げますが、かわられる方、やめられる方、関係はないんです。役所はそのまま今言われたことを責任持って実行をしていっていただきたい。そして、そのことには職員の一人一人の力が大変になるんだろうと思う。そのことを兼ねて、次に関連をして職員の教育ですとか、その資質を含めて、職務のあり方についてお伺いをいたします。 特にこの職員の仕事の取り組み方、今は、大変悪いですが、部長さん方にもはっきり言ってそういうことが必要ではないかという私の思いを申したわけですが、そのことが末端の職員までしっかりと通達をされ、同じ意識を持っていただかなければ、たとえ部長さんたち、ここに見える人たちだけが意識を持っていただいても、これは実行できないだろうと。 実は昨年度市長がかわられたあと、また同じような話をするんですが、ある職員の話だということで、又聞きの又聞きのような形ですが、市長から何にも指示がない、市長かわったけど今度の市長は何にも指示がないということを言われる職員の方があるというお話を、又聞きの又聞きの又聞きぐらいかもしれませんが聞きました。職員の皆さんは指示待ちをしているんではだめだと。みずから進んで自分の責任の仕事をやっていく。わからないこと、困ったことは相談をしたり指示を受けるべきだと思うんですが、まだそのあたりに、俗に言われるお役所仕事と言われる部分があるんではないかなと。これを改革していかなくてはだめだというふうに私は思います。 したがいまして、それを取り仕切っていただく、総務部長も人事権をお持ちですが、やはり職員である。このことはしっかりと、市長も同じような思いであろうと思うんですが、そういう中で、この職員のあり方について、仕事への取り組み方、あるいは今後の教育を含めて、どうするかということについて、最高責任者であるだろうと思われます副市長にその考え方についてをお伺いをいたします。 ○議長(松浦高春君) 副市長・大井久司君。 ◎副市長(大井久司君) まず、先ほどの各部長が退任するということで、いろいろそれぞれ市長からの指示について報告をさせていただきました。 副市長の役割は自治法で言いますと4つございます。1つは市長の補佐をすること。それからもう1つは政策企画についてつかさどる。もう1つは、各職員のやっている仕事について監督をするということがございます。したがいまして、仕事、約束したことについてできてないと私の責任ということになるわけですが、しっかり監督をしてまいりたいと。もう1つは、委任を受けたことについては、私限りで処理をしていくということでございます。 今、仕事の進め方としましては、一応各部から報告・相談という形で上がってまいります。私のところで一応全てさばかせていただいて、重要な案件については市長のところと相談をさせていただく。あるいは報告は、ほとんどのものについては今報告をさせていただいているという、そういう流れでやらせていただいております。 市民の方から見て、なかなか職員が変わってこないということはあろうかと思いますが、私のほうから日ごろ職員の皆さんにお願いしているのは、1つは仕事の進め方として、スケジュール管理をしっかりしてという指示をしております。これは何かといいますと、何をどのようにいつまでにやるかと、これについてはしっかりやってもらいたいという話をしております。それから、もう1つは危機管理でございます。まず仕事をやるのに危機というものはつきものでございますので、危機管理をしっかりやること。これは先を読んで仕事をするということだと思います。それから、3点目にはコンプライアンス。要は法令を守れということで指示をさせていただいております。 この3点は先日の部長会でも一応徹底をさせていただいたわけでございますが、まだまだ末端まで浸透してないこともあろうかと思います。しかし、日ごろの研修とかそういうことにつきましては、やはりOJTでやるべきだと。これはふだんの仕事の中で管理・監督職が部下に教えるということ、このことが一番効果があると思っておりますので、やはり管理・監督職がしっかりしないと、なかなか末端までは伝わらないと思っております。 したがいまして、今後とも部長会等を通じてしっかりと市長からの指示は伝え、私なりの考え方も伝えてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 各部長からの返答含めて、それから今の副市長の職員に対する思いがあったわけですが、そのような話を聞かれる中で市長として職員に求めるもの、あるいは今あった答弁を含めて、再度市長の考え方が全ての市政を運営していく上での考え方があると思いますので、そこら辺の市長の考え方をお聞きいたしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 本日、一般質問の最終日ということで、また最終の質問者ということで、大変各部長に配慮いただきましてありがとうございます。 そんな中で、この1年を通じた中で、私やはり職員との対話も重要視をしてまいりました。そしてこの庁内には職員の心得の10カ条がございます。これは、市民のために働く、より質のいいサービスを提供する、そして自分の能力を高める、また個を高めることによってチーム力を高める、チーム力が高まればさらにいいサービスができるという中で、10カ条記されてございます。このことをまずしっかりと自分の体に、頭に覚えさせる。そして実行すること、これが全部もしできるなら、これはすばらしい市になるでしょう。これは部長会等を通した中でも、また若手職員との会話をする中でも話をさせていただいております。きょう各部長、大変細かくまで説明をしてくれましたけれども、私自身としては1つの大きな項目の中で、それに付随をするという中で、きょうそれぞれの部長が細かく言ってくれました。私も各部を信じ、また私自身も方向性はしっかりと示した中で、これからもまちづくりに向けて市民のために取り組んでまいる所存でございますので、どうかよろしくお願いいたします。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 職員の方には大変厳しい部分もあるかと思いますが、ひとつご理解をいただきたいのは、民間はそれぞれの企業含めて、それぞれ公務員の方、働いてみえる方含めて、全てが自分が一番厳しい、仕事も厳しいという解釈をするのは当然なんです。職員も人数が減って、仕事量は減らない中で人員削減をされていってとても大変だと思われるかもしれないですが、民間企業も同じなんです。そして、その中において非常に厳しい経営努力を、あるいはみずからその成果を上げようとされる。同じ議員の中でも同じような環境でおられる方、話をした。同じ仕事をするんでも、歩数を数えて一歩でも短くできないか、100回動けば100歩縮まるんだと、そうすると何秒だから幾らの効果が出るんだというところまでが当たり前のことである。ですから、人が減る、仕事が減らない、大変かもしれない。そこは知恵と能力、今までやってきたからだらだらやるんじゃなしに、そういうことも改善をしていただいて、総務部長のほうは非常に厳しい人員削減等をなされているというふうに受け取られるかもしれないが、そのことはやっぱり職場全体として職員の方が受け入れてやっていっていただきたい。そのことがまた市民の方からもしっかり認めていただけるだろうというふうに思います。 私もこれまでいろんな職員のあり方について、いつでも言わせていただいた。やはり変わってきたなというのははっきり言って感じている。まず私は、前も言いました、このバッジをつけて来ると皆さん挨拶してくれるけど、私服で来るとという話をしたこと覚えがある。今は、私は、少し前にも作業着で用事があって2度ほど来ました。職員の人は「こんにちは」「おはようございます」、挨拶をしてもらえるようになりました。非常に気持ちがいいことだろうと思う。これが全ての市民の皆さんにそういう対応をされるということが非常に大事ではないのかな。このことはしっかりとしつけとして続けられていけば、次はいつも言いましたように、お金を払ったらありがとうございますというサービスを売っているんだと、役所というのは基本的には目に見えないものだからサービスを売っているんだと、だから、たとえ何百円かの印鑑証明1つでもお支払いをいただいたら、ありがとうございますという言葉を出す気持ちを持っていただく。そして市役所へ申告でも来ていただいたら、やはり終わったらありがとうございましたというような気持ちを持っていただけると、なおかつ市民の方から役所、行政というのが評価されるんではないかなあというふうに私は思っております。 それでは次に2番目の問題、神坂のスマートインターについてであります。 これは非常にNEXCO含めて厳しい状況にあるという話は聞いております。しかし、国土強靱化ですとか、あるいは安心・安全、そして日本国民が、いろんなところにおられる方が公平にサービスを受けられるようなということを含めながら見たときに、やはりここも必要ではないかというふうに思っております。必要性云々については今まで論議をされておりますので、この神坂のスマートインターについて今までの取り組みと、今後の取り組み方について、お考えを伺います。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部長・渡邊弘孝君。 ◎基盤整備部長(渡邊弘孝君) 神坂スマートインターチェンジの今までの取り組みでございますが、平成19年度から検討を開始いたしました。神坂パーキングエリア・スマートインターチェンジ設置促進議員連盟のご理解も得まして、平成22年4月、関係機関による神坂パーキングエリア・スマートインターチェンジ化検討部会、これは国交省、恵那土木事務所、岐阜県警、それから中日本高速、飯田保全も含めまして、その関係機関の部会を設立しまして、レイアウトの計画、計画交通量の予測、費用対便益分析、採算性検討など積み上げ、おおむねの了解を得ました。連結許可申請に一歩手前まで行きましたけれども、肝心な地元の同意が得られないまま今日に至っています。現在では、地元で組織しております神坂・馬籠パーキングエリア・スマートインターチェンジ建設促進協議会並びに平成の神坂村会議などと市とで役割分担を決めまして、地元の同意を得られるよう進めております。今後は同意が得られ次第、先ほど言いました関係機関との協議を再開しまして、事業を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 現状と今後の取り組みについては、部長のほうからそういうお話があったわけですが、今まで地元、あるいはある程度の期間このことに携わってこられた丸山技監、このスマートインターについて、今後、あるいは今までについての取り組んでいくことについて、技監としてのお考えを、あるいは感想をお伺いいたしたいと思います。 ○議長(松浦高春君) 基盤整備部技監・丸山裕章君。 ◎基盤整備部技監(丸山裕章君) お答えいたします。そうすると2番のほうと少し重複するかもしれませんけれども、よろしくお願いいたします。 スマートインターは、設置場所は中津川市であっても、私の感覚でいきますと木曽谷や下呂地域と特に密接な関係があるんじゃないか。もっと簡単に言うならば利益を受けるんじゃないかという観点から、非常に連携が必要じゃないかということを今後として考えているところです。 それで、従来は中津川市においてスマートインターが欲しいという考え方でしたけれども、実はもっと広域的に物を考えて、例えば国土強靱化計画の法案の制定なんかも1つのきっかけになるかもしれませんし、そういった観点から、大きな意味でスマートインターをもう少し考えたいと。リニアなんかでよく言われますスピルオーバー効果、拡散効果と言いますけれども、こういうものがこういった事業に当然つきものなものですから、そういったことを狙いながら、計画段階から地元、市、それから議会の皆様方、こういった関係の集合体が一団となって、こういった広域的な活動をしながら、もっと必要性をアピールしてこれからやっていくべきではないかということを考えておる状況でございます。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 丸山技監のほうから、木曽地域の連携もということですが、この質問の要項の中にも2番に入れているわけですが、今、技監の言われたように中津川市だけ単独という、あるいはその利用を見たときも、もっと広範囲に考えていかなければこのスマートインターの効果もないだろうし、設置を運動していくにも大変だろうかなというふうに思っております。したがいまして、木曽谷地域という表現がいいのか悪いのかわかりませんが、そういう人たちの連携も必要でしょうし、またそのことは行政のみならず、議会の中のスマートインターの議員連盟のほうも、中津川市の連盟からやはりもう少し広範囲に連携をしていくことも必要になるだろうというふうに思っております。これは技監の言われるようなことだと思うんですが、今の技監の話、あるいは部長の現状、今後の取り組みについてを含めて、市長として、この神坂インターについてのお考えがありましたらお願いをいたします。 ○議長(松浦高春君) 市長・青山節児君。 ◎市長(青山節児君) 経緯につきましては、先ほど基盤部長のほうから説明をさせていただきましたので、昨今の取り組みでございますけれども、今、丸山技監のほうから説明しましたように、木曽南部、とりわけこれはインターだけではございません。今の木曽南部の地域の皆さんが、この中津川市へ仕事の場として大勢の方が通勤もしていただいております。また、病院であり、生活にかかわります買い物等もこの中津川へ大勢の方が来ていただいております。したがいまして、そうした自治体個々だけではなくて、木曽または地域をまたいだ中での南木曽の各自治体に対する中津川市の存在の大きさといいますか、非常にある意味では、これは上から目線的なものがありますので余り使いたくないんですが、頼りにされているということにつきましては、ますますその頻度は増してきております。 したがいまして、ことしに入りましても、南木曽の町長と同行しまして、実は岐阜県に19号の道路であり、また災害等万一の場合の迂回道路としての中津川田立線の改良、こうしたことを一緒になって要望をしてまいりました。また、今質問に出ております神坂インターの件でございますけれども、これにつきましても笹子トンネルの天井の落下事故を受けまして、1つの見方を変えた中で、これからの災害、全国で5番目に長いトンネルでございます。そのトンネルで、落下だけではなくさまざまな災害も想定される中、長野県側、そして岐阜県側への1つの自動車が避難できる、自動車道から脱出できる、またそれにあわせてインターという形の中で設置をいただければ、従来の観光を中心とした中での、また経済の活性化だけではなく、災害を含めた中での要望を、この2月に木曽南の各自治体の代表の皆様と要望をさせていただきました。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) そういう形の中で、しっかりとして進んでいっていただけるとありがたいと思います。 それでは、3番目の問題であります。ドクターカーについてということです。 このドクターカーについては、昨年のころから中津川市に導入をされるんではないかというような話を聞いておったわけでありますし、一部そのことについても話を伺っておるわけですが、実質的にはこのドクターカー、どのようなものであるのか、あるいは25年度において導入をされていきたいという話があったんですが、これが現在どのような状況にあるのか、あるいは導入するということがあるのかどうかについて、お伺いをいたします。 ○議長(松浦高春君) 病院事業部長・鈴木弘之君。 ◎病院事業部長(鈴木弘之君) ドクターカーにつきましては、現在運用方法、それから医師の勤務形態などについて、副院長をリーダーとする病院内の組織でございますが、ワーキンググループと言って作業部会がございます。その中で研究・調整をしているところでございます。現在は2名の麻酔科専門医により運用する方法で研究・調整をしておるところでございます。平成26年4月の本格運用を目標に準備をしたいと考えております。 まだ研究・調整の段階でございますので、決定事項としてここでご報告することがあるといいわけでございますが、残念ながらないのが現状でございますので、よろしくお願いいたします。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 検討をされているということですが、これが実際運用にされるようにならないと、ドクターカーというのはどういうものかわからないかもしれませんが、概念的にドクターカーというのは、俗にこのような形の中で運用されていくもんだというようなことを、少し概要についてお伺いいたします。 ○議長(松浦高春君) 病院事業部長・鈴木弘之君。 ◎病院事業部長(鈴木弘之君) ドクターカーでございますが、基本的な運用方法といたしましては、病院みずから出かけていくということではなくて、消防本部の要請により、医師が救急現場へドクターカーで直行いたします。そこで現場でございますが、現場で救急救命処置を行ったあと、救急車で病院へ搬送する形になります。病院到着後は病院の医師に引き継ぎをいたしまして、治療したり、またドクターカーを担当する医師も一緒に治療することもあるわけでございますが、そうした運用の仕方が基本的な運用ということで、今考えております。以上でございます。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 救急車のみならず、お医者さんが行ってもらえるということで、命を守る、命を救うということに対しては効果がある、大いに期待ができるんではないかと思いますが、やはりお医者さんが2名、あるいはドクターカー等、車等含めたときに、いろんな部分で継続して、安定してそのことが運用されていくような方式をしっかりと打ち立てていただければありがたいというふうに思います。 そして4番目、自治体組織についてという表現をしておりますが、これは実際は自治組織であります。これは、各地域においてまちづくり協議会もできている。あるいは区長さんですとか、広報会長さんの役割が非常にわかりにくいと。そして、いろいろ地域によってはあり方が違うんではないかなあというふうに印象を受けておるわけであります。そして、区長さん、広報会長さんが見える。ところが区長さんがほとんどは広報会長さんを兼務をされているような形の中で、一昨年ごろですか、広報会長というのは非常勤の公務員に当たるという表現もされました。このことについての根拠をお聞きしたいのと、区長さん、広報会長さん、その役割と職務、職責というのについてお伺いをいたします。 ○議長(松浦高春君) 定住推進部長・渡辺忠義君。 ◎定住推進部長(渡辺忠義君) まず区長さんの主な職務内容なんですが、区域内住民と行政機関との連絡及び調整、また広報会長の主な職務は、行政機関からの依頼による事務の伝達、調査及び報告であります。 非常勤の公務員に当たると言われているその根拠ですが、地方公務員法第3条において地方公共団体の機関の定める規定によりまして設けられた委員は、特別職に当たるとされています。区長へは中津川市広報会長会設置規程により広報会長を委嘱していますので、市が定める規程により設けられた委員に該当するため、地方公務員の特別職に当たるものと考えております。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) そういう解釈の中で、広報会長さんだけ非常勤の公務員に当たるということを言われるわけだね。それ以外には、だったら市の嘱託で市長から出している委員というのはほかにもあるんじゃないかと思うんですが、その辺、総務部長、もし把握されてましたらどうですか。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 市長が委嘱をしているものは、各種委員ございます。例えば審議会の委員、都市計画の審議会だとか、ほかにも審議会がありますけれども、それから運営協議会の委員だとか、そういったものもございます。介護保険とか国保とかそういったものもございます。したがって、そういった市長が委嘱をしておるものについては、先ほど定住推進部長が申し上げたとおり、地方公務員法の一般職ではなく特別職に当たるというふうな解釈がされております。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) そうすると、その中で非常勤の公務員に当たるからということで公務員的な感覚をお持ち、あるいはそういうふうでいろんなことに表現をされる方もお見えになる。この非常勤の公務員というのは、その職務にあるときに公務員という、非常勤であるというふうに解釈をしているわけですが、そのあたりの解釈というのは、一般職とは若干違う部分があるというふうに思いますが、その辺についてはいかがですか。 ○議長(松浦高春君) 総務部長・田立三博君。 ◎総務部長(田立三博君) 例えば、法的なものでいうと、一般職の公務員については地方公務員法という法が適用されます。したがって、特別職については地方公務員法という法律は適用になりません。選挙等でいえば、公職選挙法の適用を特別職のほうは受けるというようなことになります。したがって、やっている職務の内容によって適用を受けていくということにはなります。ただし、職務上知り得た秘密、それはその職務に当たっているとき以外でも適用になっていくと、秘匿義務があるというふうに解釈しております。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) その中で、どうしてこういうことになると。地方公務員に当たるというような部分から、一部逆のほうから、区長さん中では、そのことによって、区長さんが広報会長の名を使って役所の下請的な意識で見られているという表現をされる方もある。もう片方では、やはり私たちはこういう職責があってというふうの肩書的な表現をされる方もあるというようなお話も聞いてきておる。やはりこの特別職の非常勤公務員というのは、消防団員などは消防組織法の中で明確に表記をされておるわけですね。その人たちにおいても、消防隊員として政治活動は制限をされてくるだろう。ただ、それでないときには別に何ら問題がないわけなんですね。ですから、同僚の議員の中にも団籍をお持ちの方もありますし、あるいはいろんな審議員の中で、消防団の幹部の方が、その消防団のトップの方がそういう委嘱も受けてもおられる。そういう方ができないか、その職務にあるときだけだというふうに私も解釈をしておりますし、その辺のことが、いろんな人たちに対しても、委嘱を出されるときにそういうことがはっきりされているのかと、非常勤の地方公務員に当たるということをしっかり説明がされているか。そして、そのことの制約を受けるということは、この部分で制約を受けますよということがしっかり説明がしてあるのかどうかということが問題になると思うんですが、基本的には区長さんと広報会長さんの役割という形になっておりますので、その広報会長さんに対してはそのことがしっかり根拠として、そしていつこういうことが、さっき言われたような広報会長として得た情報等については公務員と同じ責任を負うという、そういう説明をちゃんとされていますか、どうですか。 ○議長(松浦高春君) 定住推進部長・渡辺忠義君。 ◎定住推進部長(渡辺忠義君) 最初の理事会、いつも連合会などは2年任期なんですが、最初の理事会におきましてはその辺の話はさせていただいております。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) そこら辺も再度、職務にあるとき公務員等同等であるというような部分も含めて、しっかりと身分をしておいていただきたいというふうに思います。その根拠というのはわかりました。 そしてその中で、区長会とまちづくり、あるいは村づくり協議会というのの関係なんです。いろんな地域で今まで区長さんがやられていた、あるいはお願いされていたことは、今後まちづくり協議会だとか、村づくり協議会という表現をされることろもあるわけですが、そういうところへ今後かかわってくるだろう。そうしたときに、区長さん、あるいは区長会とまちづくり協議会との関係をどのように思っておられるのか。1つには、過去においては各地域の要望は全て区長さんを通してきてくださいと。区長さんを通してないものは受け付けませんみたいな表現をされる時期が一時あったわけです。ですが、今後はまちづくり協議会が出てくるわけですね。そうすると、その区長会とまちづくり協議会というのはどのような関係が望ましいと思われるのか、現在を含めてどのように考えておられるのかをお聞きいたします。 ○議長(松浦高春君) 定住推進部長・渡辺忠義君。 ◎定住推進部長(渡辺忠義君) 区長会とまちづくり協議会の関係につきましては、地域ごとの歴史や状況によって異なっていますので、地域にとって最も適した関係を築いていただけるよう支援していきたいと考えております。 他市でも、地域のまちづくりの形態には、まちづくり協議会が区長会を初め各種団体を包括したものや、区長会を主体としたもの、区長会のみなどさまざまな形態があります。地域と一緒になって先進地視察などを行いながら、よりよい関係について検討していきたいと考えています。 今、先進地等も、2月に定住推進部のほうで長浜市のほう行ってきたんですが、そこでは地域まちづくり協議会というかなり大きい単位、学校区単位ぐらいのところで1つの協議会をつくってやってみえます。そういう例がかなりふえてきておりますので、そういう方向に今後検討していったほうがいいかなと、今検討しておるところでございます。 ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 今後検討されるということですので、その推移を見守っていくべきかなと思うんですが、私のおります福岡でも、やはりまちづくり協議会、非常に多くの方が参加をしていただいて、その中で区長さんも入っていただいている。そういう中でまちづくり協議会が出てきていくと。ですが、今までの市の考え方でいきますと、区長会からの要望しか受け付けないみたいな表現が一時あったわけであります。そういうようなものが残っていますと、まちづくり協議会がやっていくとき、それから先ほど言われた区の中の連携ですとか条件だったという部分が、その部分をはっきりしていかないとまちづくり協議会との関連、あるいはまちづくりをしていくときの主体性の問題を含めて、こんがらがるというか複雑になってくる。そしてまた、受けるほうの職員の方も、担当の人もその辺の中がしっかりわかって、各地域ごとにばらばらであってはやはりまずいんではないのかなというふうに思います。こういうまちづくり協議会をつくって、地域で自助、互助、公助という形で進めてもらうというんであれば、やはりないところもそういうようなことをお願いをしていく、まちづくりをしてもらうということを指導していく、あるいは協議をしていってもらうことが必要ではないか。そして、今言いましたように、まちづくり協議会が、私の知っている福岡では、やはりまちづくりはいろんなことを含めて、生活の基盤のことを含め、それぞれの助け合いのこと、あるいはイベントごと、全てがいろんなところでその中で自分たちでやっていこう、あるいは要望をしていくんでも、その中からしっかりしたものをまとめ上げていこうというふうになっております。そういうところをしっかりと仕分けをしていっていただかないと、今後混乱をしていくんではないかなあというふうに思います。それは地域の事情もあると思いますが、そこら辺は基本的な考えをしっかり持った中での進め方をしていっていただきたいというふうに思います。 最後に、そういう中で各地域の地区の呼び方なんですね。地域の中でいろんな常会みたいなところがあるわけですが、自治会という表現をされるところもあるようです。福岡では町内会という表現をします。そして地区というような話もあるわけですが、これは合併して既に8年、そろそろ呼び方なりそういうものも統一的な、どこの人が聞いても自治会ってどういうものと、自治区だとかいうものを、やはりある程度呼び方なども統一されたらどうかなあと、すべきじゃないのかなと。あるいは区のあり方についても、これはさっきの区長会とまちづくりの関係になるかもしれんが、大きなところでは福岡の区長会、区長4名見えます。一番大きい区は800戸超えておりますね、区長さんで。そしてその中でも言いましたように、地区でも町内会という表現の中では一番大きいのは150戸です、町内会が。常会をやられるのに150戸の常会をやられている。これは町内会。これは地域の事情によってそれぞれだと思うんですが、せめて呼び方だとか組織あたりもそろそろ、いろんな区でばらばらでいいですよという、特徴があっていいじゃないかという表現も、あるいは地域の名残も残っているからいいではないかというのもあるかもしれませんが、そこら辺について、呼び方だとかそういうことの組織について、ある程度、統一までいかなくて、一定の組織、あるいはそういうふうな交渉をするべきだと思うんですが、その辺についてどのようにお考えかお伺いをいたします。 ○議長(松浦高春君) 定住推進部長・渡辺忠義君。 ◎定住推進部長(渡辺忠義君) 地域ごとに歴史や状況が異なりますので、地域の現状を踏まえながら、地域と一緒に検討をしていきたいと考えております。ただ区の規模に格差があることや、高齢化等により区の役員の選出も非常に困難になっている地域もあります。そういうことが課題であると認識しておりますので、現在区長さんに対しましてアンケートを実施しております。3月中に出してもらうようにアンケートを実施しておりますが、今後、規模の是正とか区の呼び方等につきましても、アンケートの結果を踏まえて検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
    ○議長(松浦高春君) 15番・深谷 勲君。 ◆15番(深谷勲君) 今回は一般質問、市長の2年目、新たな真の意味での青山市政の出発点であろうという意味を込めまして、そして所信表明というふうに、予算の概要説明ですが、私は所信表明だろうというふうに受けとめました。その中で職員の皆さんを含めて熱い気持ち、こういうことに取り組んでいくということを、各部長さんを含めて、またその職員のあり方について、副市長さん以下、それぞれ部長さんからもそういう話も伺いました。このことを当初から言いましたが、もう一回繰り返しますが、後任者、あるいは退職される方を含めてかわられる方、継続してやられる方、そういう方を含めてしっかりと継承、引き継いでいっていただきたい。そして新しい、やはりリニアを見据えた中でのまちづくりを進められる。そして、市長もかわったところで市政も変わってきた、市民の方がそういうふうに受けとめてもらえるような、まず1年目のスタートに、本当の意味でのスタートになることをされるように努力されることを期待いたしまして、一般質問を終わらせていただきます。どうも皆さん全員の方に答弁をいただきまして、ありがとうございました。 ○議長(松浦高春君) これにて、15番・深谷 勲君の一般質問を終結いたします。 以上で、本日予定いたしました市政一般に関する質問を終結いたします。 これをもって本日の日程は全て終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。どうもご苦労さまでございました。  午後2時10分散会 ――――――――――――――――――――――会議録署名議員 中津川市議会  議長   松浦高春         署名議員 三浦八郎         同    粥川茂和...